皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗 です。
競馬場で馬インフルエンザの発生が確認されたようですね。
馬インフルエンザ自体は4月に熊本で17年ぶりの発生報告があったばかりです。
その17年前の発生時は全国的に馬インフルが多数報告されたので、当時家畜保健所にいた私もよく覚えています。
その時も競馬が中止になったりして馬業界はとても大変そうでした。
(ちなみにその時も36年ぶりの国内発生でした)
馬インフル自体は鳥インフルと違って人への感染は確認されておらず、致死率も高くないので、いわゆる一般的な疾病の治療で済むのが幸いですが、伝染力は弱くないので心配ですね。
それにしても、馬インフルと鳥インフル、同じインフルエンザと名のつく病気なのにこれだけ対応が違うと不思議ですよね。
どちらも同じA型インフルエンザですしね。
細かく言えばウイルスの型自体が違うのですが、鳥インフルエンザの方は病原性の高いウイルスだと鶏は高確率で死亡してしまうという転帰の違いがあります。
家畜の場合、死亡率が高い疾病に対しては、ワクチン対応が難しい場合、多くが殺処分という手段が使われます。
(なので防疫が重視されるわけです)
馬インフルエンザの場合は死亡率も高くはなく、適切な治療を行えば回復もでき、通常はワクチン対応ができるという面からも、こういった発生時にのみ隔離や競馬の中止などの対応で済む、というわけです。
(鳥インフルエンザはワクチン対応はしていません)
まぁ身も蓋もない言い方をすれば法律に従っているだけなんですけどね(^^;)
(馬インフルエンザは届出伝染病で、高病原性鳥インフルエンザは法定伝染病=家畜伝染病)
以前は家畜保健所で馬の伝染性貧血の検査を行っていたので定期的に馬を飼育しているところへ家保職員も出入りしていたのですが、今やそれもなくなってしまったので、こういう時くらいしか家畜保健所とやり取りしなくなってるんだろうなぁ…
まぁ混乱はまだあるかもしれませんが、対応は素早かったので、今回もこのままおさまってくれるといいなぁと思いつつ、今日はこの辺りで終わろうと思います。