地方医大生の研鑽の日々〜島根からout put〜

out putできる医者になりたい。2019年1月、そんな思いから始めたブログ。

『世界級キャリアのつくり方』読んでみました!

2019-03-15 21:55:18 | 医学の勉強
 今週、ついに始まったポリクリの第1週目を終えました。チームメンバーは準初対面のような方ばかり…島大に入学して初めて学士のメンバーと離れたため、まだ緊張はあります。ですがここは、学士編入生として一般生をリードしていかなければならないと使命感を燃やし、取り組んでいるところです。とりあえず一言だけ感想を述べます。やはり臨床実習は最高だ!これからガンガン力をつけるぞ!

 さてポリクリの内容については追い追い触れていくとして、今回は敬愛する和足先生にお薦め頂いた本書の感想文を書きます。最初はタイトルに圧倒されたものの、購入し一通り読んでみました。

 本書のコンセプトは、世界級のキャリアをもつ黒川清先生、石倉洋子先生のお二人が共著し、お二人の経験をもとに国際派プロとはどういう人物か、そこに至るまでのキャリアステップや必要な力を綴る、というもの。

 自己啓発本と言って良いでしょう。これまで私自身、自己啓発本にはあまりしっくり来るものが無く、書店に並んでいても手を出さないようにしていたのですが、本書は一味違いました。とにかくお二人とも国際的に活躍されているのでスケールが大きい。しかし内容をじっくり読んでいると、意外と身近に感じるエピソードも盛り込まれている。そして特に黒川先生は医師ということもあって、スケールは大きいのだが実は私にも実践できそうな心がけや、ちょっとした考え方のコツも盛り込まれている。
 感銘を受ける内容、フレーズは随所にありましたが、特に印象に残ったものを二つ下記します。

 まず一つ目、「直感力」を説いている章での一節で、印象深いものがありました。「直感力」とは本書で言う「国際派プロ」に必要な五つの力のうちの一つで、全体像をとらえたうえで本質を見極め、一番の勘所へ一直線に進む力であす(本文ママ)。例えるなら一本の木を見るのではなく、森を見る、ということでしょう。どんな分野でも複雑化する現代において、すべての情報を把握するのは不可能であるから全体像を把握し、最も注意を払うべきポイントを見出し、読み解くことが必要だと言う。本書ではこれの一例として「私は本を読むのが遅い」と言う人は、読み方が悪いことが多い、と断じています。これは実は私に当てはまっていました。私のネタを晒すと「自分は本を読むのが遅く、漫画を読むのにだって、単行本一冊に1時間かかる。だから私は漫画喫茶には行かない。コスパが悪いから」。このように、もはや開き直っている始末です。原因は、最初から最後までじっくり読むためです(本書でもズバリそれを指摘されている)。情報収集という観点で言えば、私のこの読み方は間違っています。本書によれば、まず目次を読むこと。そして全体構成を押さえて主要部分だけ抽出して読み、不必要な部分を読み飛ばす。つまり主要メッセージと構成を読み解くことに注力するのです。当たり前のことのようですが、私はこれがなかなかできません。完璧主義なのか、全部読もうとしてしまう。そして森は見えなくなり、木だけをくまなく観察している状態になってしまう。このままではいけない。是非とも積極的に修正して行きたいクセであると、再認識するきっかけになりました。(P.231あたり参照)

 二つ目。黒川先生のモットー「カーペ・ディエム(Carpe diem)」(ローマ時代の詩人ホラチウスの詩の一節で、「今日をつかむ」とか「今日を生きる」の意)は、一日一日を有意義なものにしていくということ。かなり道草を食ってきた私ですが、振り返っていても仕方がありません。一日一日を大事にしていくためにも、今後、心に留めておきたいフレーズの一つとなりました。(P.254参照)

 このように、挙げればキリがないのですが多くの「気づき」に巡り合うことができました。見事に付箋だらけになった本書ですが、今後の自身の成長の糧にしていきたいと思います。

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