見事、”段外の部”優勝の稲垣美幸先生
ピタリと決める稲垣美幸先生。
私は、残念ながら敗退してしまいました。(涙)
平成20年9月23日(火・秋分の日)、山口県の秋吉台家族旅行村内体育会において、”平成20年度山口県体育大会・杖道競技の部”(主催・山口県教育委員会山口県体育協会、主管・山口県杖道連盟)が開催されました。
私と「合気道 真風会」副会長の稲垣美幸先生は、今年の2月より、”神道夢想流杖道”を学んでおります。
きっかけは、縁あって、1年間程ご指導頂いた、”養神館合気道”のW師範より、”神道夢想流杖道”の手ほどきを受けた事でした。
私が学んだ合気道の流派でも、有段者になると杖は稽古致しますが、この杖技は流派独自の型であり、全くの別物です。
これは、これで大変素晴らしいものですので、稽古は続けております。
しかし、たまたま、私達が普段稽古している、同じ苅田町体育館にて”神道夢想流杖道”をご指導されている先生がおられたので、本格的に学んでみたくなり、早速入門させて頂きました。
苅田道場を主催されているY先生(錬士六段)は、いつも、非常ににこやかで、楽しくご指導してくださいます。
また、杖道全日本大会五・六段の部で優勝された経験もある実力者です。
大柄で身長は185センチメートル程あり、キメの際に見せる眼光の鋭さは、実にかっこいいです。
そして、初めて触れた、本格的な”神道夢想流杖道”の技術は素晴らしいものでした。
特に、”すべらし打ち”は、凄いものです。
体感しないとわかりづらいと思いますが、簡単に説明すると、杖で剣を、単に、叩き落としたり、払ったりするのではなく、相手の体の後方に巻きつけてしまうように払うのです。
このように払われると、もう一度構え直すのにも時間がかかり、その瞬間には、杖は、もう、目の前に突きつけられているのです。
初めて、これを受けた際、杖先(じょうせん)を目の寸前に突きつけ、Y先生は「これでもやりますか?」と言われました。
”神道夢想流杖道”も、真風会合気道と同じく、相手を叩きのめすのではなく、抵抗できなければそれまででいいのです。
それで、目の前に杖先を突きつけて、"勝負あり"なのです。
その際のY先生がよく使うセリフ、「これでもやりますか?」の状態は、私の目指す合気道と全く同じだと思いました。
”相手の敵意がなくなれば、それ以上傷つけない。”という思想が、私には合っています。
そんな”神道夢想流杖道”の、山口県大会に”神道夢想流杖道苅田道場”より、私と、稲垣美幸先生と、養神館合気道有段者のO氏の3名で参加して来ました。
O氏も、私達より2ヶ月程遅れで入門して来ましたので、3人とも、段位はおろか、まだ級も取っておりません。
ですので、個人戦は、3人とも”段外の部”へ、団体戦は3人でチームを作り参戦してまいりました。
試合方法は、相手と直接、杖を使って戦うのではなく、二組が同時に型をやり、それを3人の審判が優劣をつけ、勝者に旗を上げ勝敗を決める、という形式です。
私は、残念ながら、一回戦不戦勝、二回戦敗退という結果に終わりました(涙)が、なんと、我が真風会の稲垣美幸先生は、とんとん拍子に勝ち上がり、見事、優勝してしまいました。(拍手)
大会という名がつくものに出るのは初めてと語っていた稲垣美幸先生でしたが、一試合、一試合、実に落ち着いていました。
また、声もよく出ていて、いわゆる私達で言うところの、しっかりと”氣”が出ている状態で、素晴らしかったです。
転職や、資格取得の為の学校に通うなど、私生活が、大変慌しかった中で、本当に、稲垣美幸先生はよく頑張りました。
とにかく、優勝おめでとうございます。
続いて団体戦は、私達のチームは二試合連続で勝ったのですが、その後、敗退。
しかし、特別賞で”敢闘賞”を頂きました。
本来は予定になかった賞なのですが、急遽、作ってくれたそうです。
審査員の皆様、ありがとうございました。
大会の後は、バーベキュー大会となり、皆さんと楽しく歓談でき、いい時間を過ごさせて頂きました。
山口県杖道連盟の皆様、本当にお世話になりました。
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