先々週より、体験入門で20代の女性が1名参加しております。
護身術や統一体などを、みんなと一緒に体験しておりますが、楽しく学んでもらえればと思います。
ここ最近、なぜか女性の方からの、お問い合わせが多いようです。
私達、合気道真風会は、多くの女性の方達に、合気道を通じて、非力な女性でも出来る護身術や、日本武道への感心を持って頂ける事が出来れば幸いです。
ご興味がある方は、お気軽に体験入門にご参加ください。
さて話は変わります。
先日、交流依頼の問い合わせがあった韓国の合気道は、合気道と書いてハプキドー、ハッキドーと読みます。
ハプキドーは、日本の合気道をベースに、韓国のテコンドーを取り入れて独自に発達した韓国の合気道だそうです。
ハプキドーの名前は知っていましたし、以前インターネットで少しだけ観た事がありましたが、今回改めてじっくりと観てみました。
感想は、ハプキドーは日本の合気道よりも、現代的な合気道のように思えました。
合気道でありながら蹴り等の本格的な打撃を使い、また、上段(顔面)への突きをサバいたりと、大変実戦的な武道だと思いました。
私達は不定期にですが、”黒帯研究会”にて、実戦合気道を研究しておりますが、その中心は、打撃対策であり、自由攻防に対する対処法と言えます。
そんな中、縁があって知ったハプキドーは、私には大変興味深い武道でした。
合気道は、剣の時代に生まれた柔術がルーツだと言われていますが、その技法は剣の理合で説明するとわかり易くなります。
一つ例をあげると、合気道で良く見られる横面打ちの攻撃は、なぜ、あのような非現実的な攻撃をするのかと良く質問されます。
今の時代、空手チョップの様な手刀で、人の顔面を斜めから打ち込むような攻撃をするような人はいないでしょう。
しかし、これが手に剣を持った相手が、袈裟切りで攻撃してきた場合への対処法の稽古だと言われれば納得できると思います。
ですので合気道は、対短刀や、対カタナ、一人対多人数など、剣で闘っていたような時代には、必要であったであろうと思われる技法が中心になっております。
一方は素手で、もう一方は武器を使うとなると、双方が同じ条件の下、公平性の元に戦う競技スポーツ化が難しい為、合気道の稽古は型稽古のみで、試合も自由組手のような事も行っておりません。(一部の試合を行う団体を除きます。)
その結果、型稽古のみでは、型通りの攻撃ではない、自由攻撃に対する対処ができないといった欠点があるように思います。
また、全ての合気道がそうだとは言えませんが、一般的に、空手などの本格的な突きや蹴りに対する対処法も弱点のように思えます。
剣の時代には、まだ空手がなかったからだと言う話や、そもそも蹴りで、片足で立っているようなアンバランスな状態は命取りになるので、まず蹴りを使うものはいなかったし、その対処法など必要なかったからだ、とかと言う話を何かで聞いたこともあります。
しかし、現在も蹴りへの対処法は不要かと言われれば、私は必要だと思っています。
また、突きにしても、普段、合気道で行っている胸突き等の突きと、空手などを稽古している人の本格的な突きとは、天と地ほどの違いがあると思っています。
どこの傘下にも属さない、合気道真風会は、その点、伝統的な考え方のみにこだわらずに、自由な立場から現在の時代にあった独自の合気道を研究していけるいい環境にあると思います。
”子供たちに自分の学んだことのみを教えてはいけない。
なぜなら彼らは違う時代に生まれたのであるから。”
これは、以前に何かの本で見つけた言葉です。
この言葉は、私達、合気道真風会が目指す合気道にとっても、良い教訓に聞こえてきます。
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上土井

合気道新風会管理の人
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