今週は、腰の療養中の為、稽古ができないひろゆきさんはビデオカメラ持参で見学に来ました。
家でビデオを観ながら勉強するそうです。
新しく入門したKenさんに独り技の準備体操を教えている時も、ひろゆきさんは隣で一緒に説明を聞きながら練習していました。
本当に熱心です。
前向きなプラスの氣が出ていて、元気もあるようで少し安心しました。
時間が取れるときは見学だけでも、ぜひ毎週来てください。
さて、今週は統一体の稽古を中心に、人間橋、折れない腕、もち上がらない体、前方に屈んで統一体、また、二人一組で、一人が馬跳びの馬の姿勢でふんばってみて、もう一人は横から押して見て、先に氣を送って押した場合と、氣を送らずに普通に押した場合の違いを試してみてもらいました。
押したり、持ち上げたり、統一体ができているかどうかを確かめるテストをします。
藤平光一先生の著書”氣の威力”によると
「氣のテストは、鏡に自分を映すようなものだ。
こちらの手が動くと、鏡のなかの手も動く。
同じように、氣のテストをして、体が動いたり、ひっくり返ったりしたら、心も動いたり、ひっくり返ったりしているのである。
いうまでもなく、これは心身が統一されている状態ではない。
心が磐石なら、体も磐石な状態になっているはずだ。
このときが氣が出ている状態であり、もっとも強い状態である。
このようなときは、相手が思いきり力を出して、あなたの腕を曲げようと思っても曲げられないし、あなたの体を倒そうと思っても倒れない。
また、あなたの腕をつかんで上げようと思っても、石のように重くなって上げられなくなる。」
と述べられています。
テストをする時は、統一体の時も、統一体ではないときも、同じ位の力加減で、押したり、持ち上げたりしてみると違いが良くわかります。
初心者の人に始めから強い力でテストをして、統一体を崩させるのが目的ではなく、同じ位の力加減でテストをしてみて、違いがわかれば良いと思います。
上達するに従い強い統一体ができるように稽古していきます。
藤平光一先生が作られた”氣のテストの五原則”をよく理解し、氣のテストを行いましょう。
氣のテストの五原則
1.強弱のテストではなく不動心のテストである
2.相手の進境に応じ適切な指導をする
3.相手を落とすのではなく会得させる為にテストをする
4.相手をテストする事によって自分が会得する
5.指月の指ではなく月を教える
(*注意・2006年7月1日に、この当時の「合気道 苅田道場」を離れ、”合気道真風会”として再スタートをしました。)
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