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以心伝心 from Bolivia

青年海外協力隊として2年間、ボリビアの小学校で活動。

分かち合う

2011年04月08日 | 日記
スクレで算数の勉強会を立ち上げてから1週間。

今日、やっとワークショップを開くことができた。

本当はまず自分の学校でやりたかったのだけど、なぜかここから始まってしまった。

1年生の先生から8年生の先生まで、学年は様々だけれど、勉強したいと思って来てく

れている。

日本にいるときは研究会とか嫌いだったけど、ここボリビアでその見方がちょっと変わ

ってきた。

刺激を受けながらやっていくって先生のやりがいにもなるし、子どもたちのためにもな

るし、大事なことだと思う。

形にはめて、わからない子を置いていくような研究だけは、いまも絶対に嫌だけど。

今日は、教員達のデモがあったにもかかわらず、そのあと駆けつけてくれた先生たち、

本当に嬉しかった。そしてその中に一人の中学生が参加していた。

その中学生は、他の学校から参加した先生の娘で、将来先生になりたいそうだ。

ものすごく一生けん命に聞いてくれていた。

そしてそんな若い子が参加してくれたことに、感動した。

ここ1週間は朝から仕事が終わって夜中までずっと資料作りをしてきた。

伝えたいことがたくさんある中で取捨選択をし、それを構成してスペイン語になおし

て、先生に見てもらい、自分の書いてきたような言葉じゃ伝わらないんだと痛感し、何

度も何度も書き直して・・・。

当日に何度も何度も庭で読む練習をし、当日に資料を印刷して用意する相変わらずの土

壇場ぶり。でもなんとか間に合った。

先生たちに子どもの気持ちになって考えてもらうことは、自分にとっても勉強になる。

いつもそうだけど、人に何かを伝えるときまでの道のりで、自分自身がとてもいい経験

をさせてもらっていることを忘れてはいけない。

それは自分の頭の中を整理することでもあり、もう一度自分にとって教育で何が大切か

を見つめ直す機会でもある。

ワークショップの最後に、1年生の教材を紹介し詳しく見るために回したつもりが、お

土産と思って持って帰られてしまい、うちの1年生一人ひとりの教材が半分に減ってし

まった。

がーん。でもこれがよい刺激になるとして、また、週末作り直せばいっか。

今日は、「分かち合うこと」に挑戦した一日でした。