キートンの四方山話

大学で産学連携や知財をやっています。海洋・深海や船舶関係が多め。発言はあくまで個人的見解で所属の組織とは関係ありません

「ダ・ヴィンチ・コード」

2006-06-05 00:47:06 | 映画・コミック等の感想
原作ファンには不評のようですが、まあ楽しめました。
"最後の晩餐"以外の暗号は、古代のなぞというより現代に考えられた謎ですよね。その点が物足りなかったり。原作を見ていないので、批評しづらいのですが、前評判ほどの内容ではなかったと思います。といっても、なんだかんだいっても物語りに引き込まれたし、途中で展開が読めてもテンポがよくて退屈しない、エンターテイメントとしてはいい内容だったと思います。最後のルーブルのピラミッドのシーンもよかったと思います。

個人的には、ダ・ヴィンチ・コードなどの暗号より、マリア信仰に関連する女性史論的な謎に一番の関心があったので、その辺の追求が弱かったので、5つ星じゃない。個人的に女性史に関心があるので。

キリスト教をはじめ、宗教全般について、信仰と言うより歴史として興味があります。根っからのキリスト教徒では感じ方が違うのでしょうか?その辺が、多神教でアニミズム的な私にはよく分かりません。

池上俊一先生の『魔女と聖女』や『動物裁判』(ともに講談社現代新書)を思い出しながら見ていました。しかし、目次を見ながら思い出していたのですが、『ダ・ヴィンチ・コード』で一番最初に思い浮かんだ本の題名が思い出せません(最初、この本かと思っていました)。女性史からみたキリスト教というか、マリア信仰や土着の信仰をキリスト教の教義にいかにして取り込んでいったのか、という内容の本の題名は・・・。気になります。

★★★★☆
今年、23本目

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