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俺の本音

本音を徒然と書いていきます

砂漠の世界第三話 (不運)

2013-04-08 19:17:38 | 小説
このお話はフィクションです。
朝起きたとき、いつもより体がだるかった。熱を測ると38度と出たからその日は仕方なく学校を休んだ。せっかく学校に行くのが楽しみだったのに、しかも今日は運悪くバレンタインデーだった。僕は運が悪い。最近学校で風邪が流行っているらしくて僕のクラスでも結構風邪で休んでいる人が多かった。まったく、風邪ひいて無理して学校行く馬鹿がいるから風邪がうつるんだ、とか思いながらのんびり空を眺めていた。バレンタインデー、まあどっちみち僕はチョコをもらったことがないからあんまり今日行ったとしても意味ないな。僕は学校では地味な存在でクラスの女子と話したことなんてほとんどなかった。僕が風邪を引いたことなんてなかった。僕は別に力はないが、風邪には強いらしい。なのに今日は風邪を引いた。運が悪い、なんでこんな日に限って僕は風邪をひくんだ。今日1日はすっとこの家にいるんだろうな。もしかしたらまた明日も休むかもしれない、それは流石に勘弁だ。にしても静かだな、誰もいないからだ、僕の親は僕が風邪ひいたって仕事が優先だから看病をする人などいないのだ。まあだから風邪をひいたときでもなるべく無理して学校行っていたのだが今回は38度ときたから立つのもつらい。そろそろ12時だ、僕は立ち上がってそして一気に立ちくらみが襲った。やばい、ちょっと今回は風邪じゃないかもな、もしかしてインフルエンザにでもなったのか、とか思ったが何とか昼飯は食べられた。その後、僕は寝て過ごした。次の日の朝、僕は元気になっていた。僕は朝食を食べ急いで学校に行った。高山さんはいた、「おはよう、天野君」「あ、おはよう」まあ今日は
朝からいいことあるな。昼休みに僕は図書室へ行こうとした、すると「よう天野、お前、金持ってんだろ。よこせよ。」と言われた。ああ、笹浦だ。こいつは凶暴な性格でけんかも強いしさらに街中で金を巻き上げていた。僕はどうしようか迷って「僕そんな金ない。」と言った。すると笹浦は怒った口調で「おい、いっつも街中でうろついてるやつが金持ってねえわけねえだろう。お前がデニーズでガキ読んでそいつにおごってんのも全部知ってんだぞ。」と言った。こいつにかかわると面倒くさい。「でも学校にはもってきてない。」と僕は言った。するといきなり奴は僕の腹のあたりを殴って「おい、なんで持ってきてねえんだよ。全く暇人のくせによお、まあ持ってきてねえんだったら今度もってこい、分かったな。」そう言い捨て笹浦は立ち去った。僕は立てなかった、この野郎、僕にもっと力があればいいのに、そう思いながら僕はゆっくりと立ち上がった。

砂漠の世界 第二話 (学校)

2013-03-28 20:11:47 | 小説
このお話はフィクションです。
僕はデニーズにいる間、いろんなことを聞かれた。「なんでこんな時間に一人で街うろついてんだ?」と聞かれた。「なんでって、家に帰ってもだれもいないし。っていうかお前こそなんでこんな時間に街うろついてんだよ」と言ったら「なんでってそりゃゲーセン行って遊んで帰ってきたからに決まってるだろ。」と言われた。ゲーセンなんか行ったってつまらないのにずいぶん暇人だなと思った。そして質問攻めにあった後僕らは駅に行って「じゃあ、またなー」といって解散した。その後僕は家に帰った。もう7時ぐらいだしな。家に帰ると犬が吠えた。僕が飼っている犬だ。飼い犬にほえられるとはな。家に帰ってもだれもいなかった。僕はすぐさまパソコンの前に座ってネットの世界に入り込む。これが僕の日常だ。そして夜遅くに寝た。
次の日、目覚まし時計が鳴って僕は目が覚めた。今日は起きるのがつらかった。夜遅くまでネットやってたからだな。僕はすぐに朝食を食べ家を飛び出した。そして遅刻ギリギリに教室についた。めんどくさい1日が始まろうとしていた。僕には好きな人がいる。それもこのクラスの人だ。あの不良娘とは違う学校だった。僕の好きな子、学校でも人気があった。高山さん 僕はその子のことが好きだった。授業中ずっとその子を見ていた。目が合ってしまったときは思わず目線を反らす。そして給食の時間がやってきた。僕は黙々と食べて早めに給食を済ませると急いで図書室に行く。これが僕の日課だ。そして学校が終わって家に向かう途中高山さんに会った。「あれ?天野君だ。今日帰る人がいないからさ、一緒に帰らない?」僕は一瞬焦ったが「ああ、うん。」と行った。僕は内心「よっしゃーラッキー」とか思っていた。「天野君は帰ったら何するの?」と質問された。「ええっとーそれは」何と答えようか迷ったが「散歩するんだ。」といった。すると彼女は「ふうーん」とだけ言った。「どこに散歩しに行くの?」と聞かれたから僕は「えっと松屋とか行くんだ。」と行った。彼女は「天野君って面白いんだね。」と言った。別に冗談じゃないのにと思ったが彼女が笑ってくれたから良かった。「じゃあまたね、天野君。」と彼女は言って僕は「さようなら。」と言った。なんだか今日はすごいいい気分だ。早く明日にならないかなと思いながら帰り道を一人で歩いて行った。

砂漠の世界 第一話

2013-03-13 19:56:26 | 小説
はじめに  この話はフィクションでありこの物語に出てくる登場人物はすべて架空の人間です。

その日は雨だった。僕はいつも通り町をひたすら歩いていた。暇な時間。帰る場所はあるが帰っても何もないし、図書館はもうしまっている時間だった。時計を見ると 7時を過ぎていた。何もない、暇な人生。学校でも授業と給食しかなくて、毎日こうやって町をうろついていた。僕もたまには普段と違ったことが起こればいいのにとたまに思うが、こんな街に恋愛も、友情も、何も僕にはなかった。僕は、暇人だ。
僕の趣味はパソコンで好きな食べ物はルートビア、好きな人は一応いて、クラスも同じなんだが、残念なことに関わりがないから話したことが1度もない。後パソコンは家にない。たまにネットカフェに行くぐらいだしパソコンを買えるお金なんか中学生の僕が持っているわけもなかった。今の所持金は2万円。夕食はいつも松屋に通っている 。親はというと、仕事でいつも帰ってくるのが深夜だから話すこともないしそれに親とは仲が悪い。はっきり言ってつまらない毎日だ。まるで砂漠だ、何もない毎日なんて。
「なんかおもしろいことないかなー」とか言ってたらめのまえに自販機をたたいている女の子がいた。その子は僕に気が付いたらしく、「そこのお前、ちょっとこの自販機蹴ってくんない?」と言われたから「分かった」といって本気で自動販売機を蹴ったらジュースが一本出てきてその瞬間に「コラあー!」という声が聞こえたので急いでその子と逃げた。駅前まで来るとその子は「うわーびっくりした。ありがと、あの自販機100円入れても出ないから危うく100円もってかれるところだったぜ。」なんだ、この子は。あんまり関わりたくないタイプだな、髪も金色に染めてるし誰なんだこの子。とか思っていたら「お前、名前なんて言うんだ。」と聞かれたから俺はいきなりなんなんだよと思ったが名前を名乗んないとボコされそうなので答えた。「天野です」と答えた。するとその女の子は「うちの名前は高槻っていうんだ。あ、そうだデニーズ行こうぜ、お前おごれよな」
と言った。なんでだよ、なんでこんな今あったばっかりの不良女におごんなきゃいけないんだよ、しかもデニーズって牛丼ないだろとか思った「松屋にしないか?」と言ったら「は、松屋?あんなデザート無いとこ行くわけねえじゃん」と言った。しかたないからデニーズに行くことにした。が、その子は遠慮ってものがない。どんどんパフェとかパンケーキを注文する「おいおいそんなに注文すんなよ」「いいだろべつにお前は毎日松屋で食ってるみたいだから金には困んねーだろ」…おい、そりゃあそうだが限度ってもんがあるだろ。今お前が注文してんのだけで1万円はいってるぞ。少しは遠慮しろよとか思ったが、誰かと食事したのなんて久しぶりだし、たまにはこんな日もいいかなとか思いながら静かにコーヒーをすすった。