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俺の本音

本音を徒然と書いていきます

砂漠の世界 第五話

2013-04-19 16:07:44 | 小説
土曜日がやっと来た。思えば今週はやたら長く感じて久しぶりに遠くへでも行こうか、それとも映画でも見に行こうかとかいろいろ今日のことを考えた。そういえば高槻は週末何しているんだろう。まさか週末もゲーセンにいるのか?まあ別に僕には関係ない話だがそれにしても僕は友達がいない。帰宅部だから当たり前のことだが友達がいるやつらは普段何をしているんだろうか。遊園地でも行くんだろうな。いや、なんで僕はこんなことを考えているんだ。今日は自転車で遠くに行くことにして僕はしばらく乗っていない自転車にまたがったが、自転車の空気がすっかり抜けていので空気を入れて出発した。2時間ぐらいしてやっと着いた。そこは誰もいない砂浜で僕はただ一人で寝っ転がっていた。僕は友達なんかと会話するよりこうして一人でいたほうがいいしずっとこのまま一人でもいい。眠い、僕はそのまま寝てしまっていた。僕が友達を作らない理由、小4の時僕には親友がいた。その親友とは毎日遊んでいたし、とても充実した毎日だった、あの日までは。親友だと思っていたそいつは笹浦の仲間だったのだ、僕の言ったことや秘密をそのまま笹浦に教えていた。そいつは「笹浦に脅されて言ってしまった。」とか言ってたが僕はそれからまったく人を信用しなくなった。僕の心は砂漠だ。人なんでろくな生き物じゃないと思った。いやなことを考えてしまった。僕はもう家に帰ろうとしたその帰り道に偶然高山さんを見つけた。「高山さん」言いかけたその時僕の肝は一気に冷えた。そこに一緒にいたのは笹浦だったのだ。


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