衆議院選挙は、予想通り民主党の歴史的大勝となりました。おめでとうございます。
480議席の内、民主党 308議席、自民党 119議席、公明党 21議席、共産党 9議席、社民党 7議席、みんなの党 5議席、国民新党 3議席、日本新党 1議席、大地 1議席、無所属 6議席 となりました。
前回の郵政選挙と同様にムード選挙で、今回も小選挙区制の特徴で票差に比べて当選者が一定の政党に偏りすぎるきらいがあります。小選挙区では1人のみが当選で、他の人に入れた票は死票となります。「天国か地獄か」の厳しい戦いとなりました。
それを補完するのが、比例区制で、惜敗率で復活当選が出来る制度です。予想通りに民主党の票が多くて、惜敗率に関係なく、上位に位置付けられた小選挙区との重複立候補者は全員当選しました。それどころか近畿ブロックでは当選者が足らないという現象が起こりました。
民主党のお祝いムードに水を差すようですが、興味深い調査が行われています。その調査では、今回の大勝を手放しでは喜んでもいられないようです。
選挙は立候補者の相対的比較の結果で当たり前といえばそれまでですが、どうもオウンゴール(野球でいう敵失)のきらいがあります。当然に民主党は努力をして政権を掴んだ訳ですが、それに加えて国民は、ある意識を持って投票を行ったことが読み取れます。
ヤフーがインターネット上で実施しているクリックリサーチ(実施期間:8月30日~9月3日)では、民主党の勝因として①「政権交代が望まれていた 47%」、②「他の政党に魅力がなかった 34%」の理由が81%占めています。この調査は、インターネットを扱える層が大方である無党派層の傾向とも受け取れます。
これらの人々は、民主党を選んだというよりは、現政権に不満があり、現状を変えたいとの表れがこのような投票行動となったようです。又、麻生首相の言葉を借りれば、「国民の積年の不満」の結果でもあります。
この調査でお気づきのように「党首に魅力があった 1%」、「魅力ある候補者が多かった 1%」と、意外と少数であることにも注目しなければなりません。
これらの理由からすれば、与党となる民主党に、今後魅力がなくなれば、逆に「政権交代が望まれていた」、「他の政党に魅力がなかった」の理由で、政権が変わる可能性を秘めているともいえます。
勝って兜の緒を締めて下さい。
クリックリサーチ(実施期間:8月30日~9月3日)
質問「衆院選での民主党の勝因は?」2009年8月30日に実施された衆議院選挙では、民主党が300を超える議席を獲得する勢いですが、最大の勝因は何だと思いますか?
回答(55345票)、内訳は以下です。
選挙戦略が巧みだった 3% 1284票
党首に魅力があった 1% 202票
魅力ある候補者が多かった 1% 147票
マニフェスト(政権公約)がよかった 4% 2109票
他の政党に魅力がなかった 34% 18738票
政権交代が望まれていた 47% 25517票
投票率が有利に働いた 2% 670票
その他 13% 6678票 (8月31日午前8時8分現在)
480議席の内、民主党 308議席、自民党 119議席、公明党 21議席、共産党 9議席、社民党 7議席、みんなの党 5議席、国民新党 3議席、日本新党 1議席、大地 1議席、無所属 6議席 となりました。
前回の郵政選挙と同様にムード選挙で、今回も小選挙区制の特徴で票差に比べて当選者が一定の政党に偏りすぎるきらいがあります。小選挙区では1人のみが当選で、他の人に入れた票は死票となります。「天国か地獄か」の厳しい戦いとなりました。
それを補完するのが、比例区制で、惜敗率で復活当選が出来る制度です。予想通りに民主党の票が多くて、惜敗率に関係なく、上位に位置付けられた小選挙区との重複立候補者は全員当選しました。それどころか近畿ブロックでは当選者が足らないという現象が起こりました。
民主党のお祝いムードに水を差すようですが、興味深い調査が行われています。その調査では、今回の大勝を手放しでは喜んでもいられないようです。
選挙は立候補者の相対的比較の結果で当たり前といえばそれまでですが、どうもオウンゴール(野球でいう敵失)のきらいがあります。当然に民主党は努力をして政権を掴んだ訳ですが、それに加えて国民は、ある意識を持って投票を行ったことが読み取れます。
ヤフーがインターネット上で実施しているクリックリサーチ(実施期間:8月30日~9月3日)では、民主党の勝因として①「政権交代が望まれていた 47%」、②「他の政党に魅力がなかった 34%」の理由が81%占めています。この調査は、インターネットを扱える層が大方である無党派層の傾向とも受け取れます。
これらの人々は、民主党を選んだというよりは、現政権に不満があり、現状を変えたいとの表れがこのような投票行動となったようです。又、麻生首相の言葉を借りれば、「国民の積年の不満」の結果でもあります。
この調査でお気づきのように「党首に魅力があった 1%」、「魅力ある候補者が多かった 1%」と、意外と少数であることにも注目しなければなりません。
これらの理由からすれば、与党となる民主党に、今後魅力がなくなれば、逆に「政権交代が望まれていた」、「他の政党に魅力がなかった」の理由で、政権が変わる可能性を秘めているともいえます。
勝って兜の緒を締めて下さい。
クリックリサーチ(実施期間:8月30日~9月3日)
質問「衆院選での民主党の勝因は?」2009年8月30日に実施された衆議院選挙では、民主党が300を超える議席を獲得する勢いですが、最大の勝因は何だと思いますか?
回答(55345票)、内訳は以下です。
選挙戦略が巧みだった 3% 1284票
党首に魅力があった 1% 202票
魅力ある候補者が多かった 1% 147票
マニフェスト(政権公約)がよかった 4% 2109票
他の政党に魅力がなかった 34% 18738票
政権交代が望まれていた 47% 25517票
投票率が有利に働いた 2% 670票
その他 13% 6678票 (8月31日午前8時8分現在)