ITO アトム Blog

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だよ~~~。

「不良」と「モテ髪」

2005-03-17 | メンズのヘアースタイル
僕の部屋に眠ってた昔の雑誌を整理してたところ
1991年11月「STUDIO VOICE」
1992年 9月「BRUTUS」
が出てきました、2冊が同時期に「不良」特集、当時の流行でしょうか?

スタジオヴォイスは、イギリスのロッカーズ~レイブカルチャーの走り「ハッピーマンディーズ」などお得意の音楽カルチャー、ファッション、思想中心の内容
ブルータスの方は巻頭から「不良葉隠・百条」なる、今で言うフリー&イージー的な不良の条件を100個も並べて、イコール「男とは」と軟派な僕に強烈に訴えかけた特集でした。
その中の一部を抜粋して

・インテリの観念よりも冒険家の勇気を愛し、信じる
・時計は好きだが、時間の感覚は稀薄で物事に没頭してしまう
・宗教ではなく神そのものに興味があり、独自のビジョンを持っている
・自分勝手ではあるが責任からは逃げない
・体重の変化がなく、年とともに魅力に磨きがかかる
・一人の時間にさほど孤独を感じない
・男二人、女一人でスマートに遊べる
・どんな場合でも深刻ぶらない
・お袋の味はもとめないが、一皿の美味の魔力を知っていて虜になる
・服で気分のコントロールが出来る
・カードはハートよりスペードが好き

その他も今読み返してもドキドキする内容で、思えば10年以上この100か条が心の片隅にあった気がします(とはいっても未だに軟派な僕ですが)。
ヴォイスの方も今の雑誌にはない位マニアック、60年代~80年代のストリートカルチャーぎっしり。

当時メンズのヘアーカタログ、ヘアー雑誌などはほとんどなく、映画、洋書などからヘアースタイルのインスピレーションを受け、おまけにそれにまつわる文化が自然と自分に影響を与えていました。
今はどうでしょう?メンズのヘアカタは表面的なビューティー、代わり映えのしないヘアースタイルばかり並べて、それを10代の男の子達は毎月買いあさる。
このブログも、検索ワード「メンズ モテ髪」で結構引っかかってきます。

情報が溢れている今、いかに濃いものをチョイスし、コアをしっかり持つか。

自分もビューティーに携わっておきながら、未来のメンズヘアーに一抹の不安を覚えてしまいます。
「STUDIO VOICE」「BRUTUS」この2冊はこれからも大切に保管しようと。。。

今となっては「GQ」の目線、「レオン」チョイ悪・・・に期待!

「人間にとっては、かれの最悪のものが、かれの最善のもののために必要だということだ。最悪のものはすべて人間の最善の力であり、最高の創造者にとっては、最も硬質の石材だということ、そして人間はよりよくなると同時に、より悪くならなければいけない・・・」 [ニーチェ]










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