Kazuaki Katori's Cyber Retreat

OCNのblogzinから引っ越してきました。。
気が向いたらまた新しい記事を追加することにします。

作並温泉

2004-12-26 18:33:06 | 東北

仙台郊外の作並温泉「一の坊」で日帰り温泉を楽しんできました。 一の坊は私のお気に入り温泉の最右翼です。これまでに50回は行っていると思います。 この写真はJR作並駅で撮りました。作並を通っている仙山線は交流電化発祥の地でもあることを学びました。 今回の旅行では秋保の「佐勘」の日帰り温泉も楽しみました。p1000313.jpg


沖縄石灰岩

2004-12-23 19:17:31 | 九州

出張で沖縄に行ってきました。時間があったので首里城を見学しました。 冬だというのにシャツ一枚でも汗ばむくらいでした。首里城の石垣は沖縄石灰岩で作られていますが端正に作られていて稜線の美しさに感動しました。 あたりにはデイゴの木がたくさん植えられていて南国情緒を醸し出しています。見たことのない野鳥もたくさんいて、持っていった双眼鏡が役立ちました。p1000277.jpg


System Thinking in Action 2004(その2)

2004-12-21 22:07:15 | インポート
 基調講演を聴いたり、分科会での議論に参加したりして私が得た気づきは次のようなものでした。

(1)「Being」が大切だといわれているが、Beingとは、自分が大きなシステムの一部を構
成しているのであり、自分が生かされているシステムに奉仕するために存在しているのだということを理解し行動することである。

(2)組織の中だけを考えていたのでは、組織変革はできない。

(3)生態系などの大きなシステムからのフィードバックは、これまでは時間的・空間的に大きな遅れを伴っていたが、今では遅れが短くなってきている。そのために個人や組織の行動と地球環境問題などとの相互関係がより緊密に感じられるようになってきている。現在日本でも関心が持たれているCSR(corporate social responsibility)もこのようなシステム理解が浸透してくることにより定着していくものと思われる。

(4)職場で経験している様々な課題は、他の人や組織との相互関係やその背景にあるシステムを理解していないことに起因している。日常の仕事や生活の中でシステム的思考や生成的ダイアローグを積み重ねることにより、これまでは見えてこなかったシステムの全体像と共通の目的や意味を理解することができる。

(5)今回のコンファレンスで得た「気づき」は言葉で表現することが難しいということに気づいた。「spirituality」に関することからなのかもしれないが、直接的体験・経験から得られる知見であったからであろう。システム理解のためのアクション・ラーニング、生成的ダイアローグ、Appreciative Inquiryなどのプログラムの開発と普及が求められる。

(6)南アフリカやグアテマラでの困難な状況を変えるためのダイアローグのファシリテーションの成功により有名なアダム・カヘインなどの話を聞いていると、「誰のために、何のためにファシリテーションをやるのか」ということが特に重要であると気づいた。これがファシリテーターの「Being」ということであろう。それがしっかりと確立していれば技術は後からついてくるのだと思う。

(7)今回の会議出席の前にピーター・センゲ他の「Presence」を読んだが、その内容と今回の会議の内容とはほぼ同じであった。Presenceの内容が今回の会議に出席した人々の間でかなり深く共有されていることを改めて実感した。

(8)今回の会議では「民主主義」という言葉をしばしば耳にした。これは9月11日の事件、アメリカの一国主義への傾斜、大統領選挙における分断などを経験するなかで、改めて民主主義をどう考えるべきかについての議論が始まっていることを示している。システム思考の観点から現在の状況をみると、機械論的世界観のもとで個人や組織が分断され互いに対立しあっていることがその原因を作っているのであり、より大きなシステムや全体性に目覚め協力しあう生態的世界観にシフトすることによってのみ真の民主主義が実現されるのだということになるのであろう。

(9)毎年春に開催されているASTD(American Society for Training and Development)では、自分は「トレーナー」だという参加者が多かったが、今回のコンファレンスの参加者は自分たちを「コンサルタント」だと言っている人が大半だった。そしてコンサルタント・サービスを提供するために様々なワークショップのファシリテーションを行っているのだとのことだった。能力開発・組織開発の先端では、「トレーニングからラーニングへ」「客観主義から社会的構成主義へ」のシフトがかなり進んでいることを暗示しているように感じた。