12月1-3日にかけてボストンで開催された「System Thinking in Action 2004」に出席して
きました。この会議はラーニング・オーガニゼーションに関する研究者と実務家による会議で、
今回は14回目に当たります。今回の会議には約600名の参加者があり、日本からは3名が
出席しました。今年の統一テーマは「Building Collaborations to Change Our Organizations
and the World」です。
3日間にわたる今回のコンファレンスを通じて発信されていた基本的なメッセージを私なりに
整理するとは次のようなものであったと理解しました。
(1)機械論的世界観から生態的・システム的世界観へのパラダイムシフトが求められている。
(2)現在当面している様々な課題は、人々が孤立(fragmented)し、敵対関係にあると考えてい
ることに原因がある。しかし、システム的に見れば、すべては互いに関連しあっているので
あり、特定の人や組織を非難することは妥当ではない。事象の原因となっている「背景に
あるシステム」(current reality)を理解することが重要である。
(3)「問題解決アプローチ」から「生成的(generative)アプローチ」への転換が求められている。
単純な課題ならば、これまでのような問題解決手法、手っ取り早い解決方法、対処療法的
アプローチでも良いが、現在当面している課題は複雑な問題であり、過去の経験から得ら
れた知見で解決することはできない。それを解決するためには「presencing」を引き起こす
生成的アプローチが必要である。
(4)変革は一人ひとりの心の立替から始まる。自分が変われば周囲が変わり、周囲が変われ
ばチームが変わり、チームが変われば組織が変わる。さらには、組織が変われば社会や
生態系全体も変わっていく。
(5)こうした変化を可能にするためには、IQやEQだけでなくSQ(spiritual intelligence)(higher
purpose, value, energy, higher selfにアクセスうる能力)が重要である。
(6)競争により部分最適を求めるのではなく、全体性の理解に立脚した共通の目的や意味を
共有しコラボレーションを行うことにより、新しい未来を生み出すことが可能となる。
きました。この会議はラーニング・オーガニゼーションに関する研究者と実務家による会議で、
今回は14回目に当たります。今回の会議には約600名の参加者があり、日本からは3名が
出席しました。今年の統一テーマは「Building Collaborations to Change Our Organizations
and the World」です。
3日間にわたる今回のコンファレンスを通じて発信されていた基本的なメッセージを私なりに
整理するとは次のようなものであったと理解しました。
(1)機械論的世界観から生態的・システム的世界観へのパラダイムシフトが求められている。
(2)現在当面している様々な課題は、人々が孤立(fragmented)し、敵対関係にあると考えてい
ることに原因がある。しかし、システム的に見れば、すべては互いに関連しあっているので
あり、特定の人や組織を非難することは妥当ではない。事象の原因となっている「背景に
あるシステム」(current reality)を理解することが重要である。
(3)「問題解決アプローチ」から「生成的(generative)アプローチ」への転換が求められている。
単純な課題ならば、これまでのような問題解決手法、手っ取り早い解決方法、対処療法的
アプローチでも良いが、現在当面している課題は複雑な問題であり、過去の経験から得ら
れた知見で解決することはできない。それを解決するためには「presencing」を引き起こす
生成的アプローチが必要である。
(4)変革は一人ひとりの心の立替から始まる。自分が変われば周囲が変わり、周囲が変われ
ばチームが変わり、チームが変われば組織が変わる。さらには、組織が変われば社会や
生態系全体も変わっていく。
(5)こうした変化を可能にするためには、IQやEQだけでなくSQ(spiritual intelligence)(higher
purpose, value, energy, higher selfにアクセスうる能力)が重要である。
(6)競争により部分最適を求めるのではなく、全体性の理解に立脚した共通の目的や意味を
共有しコラボレーションを行うことにより、新しい未来を生み出すことが可能となる。