もとより、存在そのものが中途半端(←個人的見解です)な都道府県。知事選挙ならまだしも、議会選挙の方は、何というのか、所属政党の政策を見たものか、あるいは、市町村議員との繋がり(しがらみ?)を考慮したものか、色々とはっきりしないことが多くて困ります。
おまけに、今回は新元号の発表と重なったことで報道もまばらな感じ。というか、マスメディア的には、これ幸い、だったのかもしれないですね、とか勘ぐってみたり。誰よりも候補者皆さんの泣き言が聞こえてきそうな今日此の頃ではあります。
・・・ということで、自分自身の気分を奮い立たせるためにも、ワタクシなりの候補者吟味、繰り出してみようと思います。根性で(以下、愛知県議豊橋選挙区の事例ですので、他県、他選挙区の皆さんは、まあ、あくまでも参考ということで。面白半分に(?)楽しんでもらえればそれでOK。興味のない方は読み飛ばしていただいても大丈夫です)。
まずは、立候補者一覧から。
*愛知県選挙管理委員会:愛知県議会議員一般選挙 候補者一覧
→https://aichi-kengisen2019.jp/common/files/rikkouho.pdf
どういうわけか、届出順位に列んでないのが気になるんですが、ま、それはともかく、定数5のところへ7人ですか。所属政党で言うと、自由民主党3、公明党、立憲民主党、日本共産党、各1、無所属(実態としては「新政あいち」)となってます。自民党3人ですか・・・
ちなみに、前回2015年の結果を見ておくと、
*讀賣新聞オンライン:選統一地方選2015開票結果
→https://www.yomiuri.co.jp/election/local/2015/kaihyou/yh23.html
5/6で、自民党2、公明党、民主党(!)、共産党、各1が当選、維新(!)が落選でした。
さらにちなみに、前々回2011年も見ておきましょう。
*asahi.com:2011統一地方選挙・候補者・開票情報 愛知県
→http://www.asahi.com/senkyo/local2011/data/E23.html
5/9で、民主2(!)、自民、公明、無所属(元は自民系)各1が当選。自民、日本一愛知の会(?)、みんなの党(!)、共産党が落選でした。
参考までに、この時落選だった丹羽洋章さん(自民)は2015年に雪辱、伊達さんが落選した共産党は2015年に下奥奈歩さんで議席獲得してます。
う〜ん、地方選挙とはいえ、やはり何とはなしに、国政における民主党の盛衰とか、ソレに伴って、いわゆる批判票の行方とか、色々と読み取れて面白いですね。
さて、そんな経緯を踏まえつつ、今回の候補者です。
届出順に見ていきますが、現職は選挙ポスターのみ、新人候補さんは選挙公報も合わせ茶々入れて・・・じゃなくて、精一杯真面目に見ていきます。
⚫しもおく奈歩
ウチの長女さんが「若い女の人だし、応援したいんだけど・・・」と呟いていたしもおくさん。
全力で豊橋、若者、女性の声を県政へ!
うん、キャッチフレーズとしては普通? なんだけど、
安倍政治にサヨナラを 消費税増税・改憲NO
国政に触れてること自体は買いますが・・・流石、日本共産党! ブレがありません(←一応、褒めてるつもり)。
*日本共産党愛知県会議員団:しもおく奈歩
→http://jcp-aichi-kengi.jp/shimooku-nao
⚫中村たつひこ
39歳
それだけ。シンプル! まあ、それもアリかな。ポスターを真剣に「読む」人少ないし。
次世代のために今やること。未来に責任を負い、全力を尽くします!
育む、守る、結ぶ、拓く、の4点ですか。中身は、えっと、そうですね、ありがちな内容です。ま、選挙公報はそんなもんでしょう。
市議3期12年
はい、なので、存じております。
*前豊橋市議会議員中村竜彦
→http://tatsuhiko.jp/
⚫浅井よしたか
3期12年の経験力「オール東三河」宣言!
うーむ。「57才」はともかく、「新政あいち推薦」というのが「?」なんだけれども、つまりは国政において連合系がまとまってくれないから(民主党→民進党→ばんらバラバラ。「愛知民社」とか言われていた昭和の頃が懐かしい)、愛知県内独自で、ということのようです。名前はともかく、某自動車メーカー系列・関連会社の組合、結束は変わりないようで。
そう言えば、ウチの次女さんに「誰ソレ推薦って言われてるでしょ?」と水を向けてみたら「うん。けど、えーと、誰だっけ?」とか、お約束のボケをかましてくれました。とぼけているわけではなく、ガチで。
ちなみに、新政あいち「設立の趣旨」というのがコチラ。
2017年秋の衆議院議員選挙を前に国政政党の構図が大きく変わりました。
この動きは、地方分権や議会改革の実現に向けて志を同じくしてきた私たち地方自治体議員の活動に影響を与える可能性があります。
こうした状況を自ら打破し、愛知県内ではこれまでの仲間の枠組みを維持・発展させていくため、新たな政治団体を立ち上げるための検討を重ねてきました。幸い、ここ愛知県の地方自治体議員は、「自治体政策フォーラム」に集い、主体的な研鑽を重ねてきた実績があります。また、連合愛知の推薦議員で構成する「政策推進議員懇談会」においても、働く人・生活者の視点に立った政策を前進させてきました。これらを基盤に新たな政治団体を立ち上げ、改めて改革の志をともにする仲間の議員が一つに結集し、地域に根差した政策の実現をめざすとともに、地方分権型社会の実現に向けた大きなうねりを、ここ愛知から発信していきたいと考えます。
以下、新たに設立する「新政あいち」がめざすべきものをお示しし、全員で着実な一歩を踏み出したいと思います。
*新政あいち公式サイト
→https://www.shinseiaichi.com/
まあ、とりあえず頑張ってほしいな、とは思います。
*浅井よしたか
→http://www.asaidon.com/
⚫杉浦正和
打破!! 西高東低。
お、おおぅ。コレ、何か久しぶりに聞いたような気がします。今でも一般にアピールするのかしら?
と言うか、他地域の方には「?」ですよね。愛知県政は、大抵名古屋を中心とする西部地方に重点がおかれ、東部三河、殊に東三河地域は置いてけぼりになってる、という見方がありまして。それを称して「西高東低」と言うんです。ワタクシが物心ついた頃既にあった表現ですから、相当年季が入ってると思います。が、さて、どうしたものか・・・
目指すのは、全国に誇れる未来に光輝く東三河。そして、豊橋―
うん、まあ、良いと思います。
4つの政策 1.地方創生の実現!! 2.教育環境の充実!! 3.安心・安全なまちづくり!! 4.東三河をもっと活性化!!
「障がい者・児教育の出口戦略(就職)の支援充実に力を注いでいきます」とか、さりげなく、ひっそりと書いてあるのが良いですね。「東三河広域連合への権限委譲を促し、特色ある地域づくりを通して活性化」というのもグーです。
そうそう、プロフィールによると、この方、母校(高校)の後輩くんでした。ま、それは、どうでも良いんですが。
*杉浦正和アフォシャルサイト
→http://sugiura-green.com/
⚫にわひろあき
とよはしのために やる気まんまん! 現職
これまたシンプル。
自民3人立候補ですが、その中で現職の強み、生かせますでしょうか。
*どすこいブログ:愛知県議会議員にわひろあき
→https://niwachi.dosugoi.net/
⚫おぎはら宏悦
動く、走る、一人のために!!
ああ、公明党だなって思います。でも、あっちの一人、こっちの一人、そっちの一人、みんな言うことが違うからこそ「政治」が必要になるんですのよ。
“おぎはら宏悦”はこんな人 「誠実」にやります!!
前段、パーソナルな語り口は素敵。後段、これまた公明党だなって感じ(←これも一応、褒めてるつもり)。
強固な組織票を引き継いでいるわけですから、公明党としての1議席は、まあまあ安泰でしょうか。
*公明党豊橋支部:おぎはら宏悦
→http://www.komei.or.jp/km/ogihara-hiroyoshi-aichi/
⚫はっとり文一
まっとうな政治。県政へ!
いやいやいや・・・しかも枝野クンまで。いやいやいや・・・
立憲民主党 今こそまっとうな政治。
だから、その・・・
1.生活の現場から暮らしを立て直します 2.1日も早く原発ゼロへ 3.個人の権利を尊重し、ともに支え合う社会を実現します 4.徹底して行政の情報を公開します 5.立憲主義を回復させます
「地域を守る防災士!」とあるわりに、公約内容に地域特有の文言が一切ないのは、そういう狙いなのかな? いっそ潔いとは思います。いや、ひょっとしてコレ、全国の立憲民主党候補者統一規格だったりして。
にしても「専守防衛を逸脱し、立憲主義を破壊する、安保法制を前提とした憲法9条の改悪とは、徹底的に闘います」ってアナタ、だったら、まず憲法審査会に出てきなさいよ💢 まさか「見ざる聞かざる言わざる」も闘いだって言うんじゃないでしょうね。ああじゃこうじゃと愚にもつかない理由を並べて議論すら拒否する人達が立憲主義だなんて、もう笑うしかありませんがな💢💢
おっとっと、つい熱くなってしまいました。それもこれも、ポスターに枝野クンを入れたりするからですからね。
って言うかさ、はっとりさん、前回「維新」から立候補してますよね? 「現場100回」で思う処あり、憲法に対する見方も変わったってことでよろしいんでしょうか?
当選しなきゃ何もできないし、少しでも当選する可能性のある政党で出たい、というのは分からないでもないのだけれど、そういう「手段」が前面に出て、何をしたいのかという「目的」が後方に退いている印象があると、投票する側としては、ちょっとねぇ、です。そこら辺、是非、お聞かせ願いたいです。本人ブログのどこかに書いてあったりするかも、ですが。
*どすこいブログ:はっとり文一
→https://bunichi.dosugoi.net/
以上、愛知県議会豊橋選挙区立候補者の皆さんです。
ワタクシ的に、何となくこの人、というのは決まりましたが、ま、それは内緒で。
それはそうと、東三河地区、豊橋以外(豊川3、田原、蒲郡、新城設楽各1議席)は全て無投票当選だそうで、なんだかなあ、です。
*NHK選挙WEB:統一地方選挙2019 愛知県議選
→https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/2019/23/14579/jyo14579.html
実はコレ、全国的な傾向のようで、
第19回統一地方選の41道府県議選と17政令市議選が29日、告示された。毎日新聞の集計で、道府県議選は総定数2277に対して3062人が立候補。全41道府県で計612人の無投票当選が決まった。前回2015年の統一選に比べて111人増で、無投票率(総定数に占める無投票当選者の割合)は前回比5.0ポイント増の26.9%に上昇。記録が残る1951年以降で過去最高となった。
*毎日新聞:統一地方選、無投票率過去最高の26.9% 41道府県議選告示
→https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190329/k00/00m/010/411000c
のだそうです。
ただワタクシとしては、それが「民主主義(制度)の危機」とか、そのテの話に直結するものでもないと思います。県政に対する期待も関心も薄いけれど不満も少ない。皆さん、現状にそこそこ満足してるって見方もできるでしょう。街角インタビューとか世論調査とかでは、そりゃ尤もらしい、何処かで誰かが言ったような答えやら結果やらが出てくるのでしょうけどね。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
中村たつひこさんと、
杉浦正和さん、
ともに、こないだまで豊橋市議でしたが、2015年の市議選では、5位と6位で、その差89票。
*東日新聞:豊橋市議会議員選挙2015回表結果
→https://www.tonichi.net/senkyo/toyohashi.php
さて、今回、どこまで票を伸ばせるでしょうか。市議会内での友達の数と質が試されますね(←イヤラシイ表現だなあ・・・)。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
★ ★ ★ 4月8日追記 ★ ★ ★
結果はこうでした。猛烈個人的な感想ではありますが、順当、納得、満足、といったところです。
**NHK選挙WEB:統一地方選挙2019 開票速報 愛知県議選 豊橋市
→https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/2019/23/14579/skh45627.html
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