PROM.29 G7首脳（+2）神宮表敬訪問、に尽きるんじゃないかと。

伊勢志摩サミット、終了しました。

良くも悪くも、
事前に予想できた範囲で滞りなく、
といったところでしょう。

安部首相に何か失点は出ないものかと「期待」していたであろうマスメディアも、
せいぜい「各国に温度差が・・・」くらいしか批判のしようがないようで。

そのせいかどうか、

特に2日目以降の報道なんかは、
「現職米国大統領の広島訪問」の方へ、
ほぼ完全に切り替えた感じで、

他の各国首脳には、
むしろ申し訳ないくらいです。
（私がそう思ってもどうもなりませんが）

なので、

ここではあえて、
伊勢志摩を会場に選んだその狙い、
その肝であったと思われる神宮表敬訪問についてだけ。

以下、
各国首脳による記帳の言葉です。

アメリカ　バラック・オバマ大統領
May the people of the world be inspired to live together in harmony and understanding.
（世界中の人々が平和に、理解しあって共生できるようお祈りいたします）

ドイツ　アンゲラ・メルケル首相
Moegen Deutschland und Japan Hand in Hand dazu beitragen, die natuerlichen Lebensgrundlagen unseres Planeten zu sichern.
（ドイツと日本が手を取り合い、地球上の自然の生存基盤の保全に貢献していくことを願います）

カナダ　ジャスティン・トルドー首相
Que l'harmonie de Ise Jingu renforce notre engagement a batir un avenir empreint de paix et de prosperite.
Let the harmony of Ise Jingu reflect our desire to build a prosperous and peaceful future.
（伊勢神宮の調和に、繁栄と平和の未来を創るという我々の願いが映し出されますように）

カナダの首相は、普通に英仏語併記なんですね。
（伊勢神宮ホームページ：神宮表敬に際してのG7首脳の記帳について
　→http://www.isejingu.or.jp/topics/52m6sctx.html）

今次サミットにおいても、
数々の宣言や合意文書が出されたわけだけれど、
そういうこと全て脇において、

主要国首脳に、
神宮（神社-おやしろ）が祈り願う場所であると、
そのような理解をしてもらえたであろうことは、
もう、それだけで価値のあることだったと思います。

長〜い長〜い時間軸で見れば、

ひょっとしてこれが、
各国元首級による靖国神社訪問への布石になっているのかもしれません。

九段のお社も、
戦争賛美とか歴史修正主義とか、何の関係もない、
ただ、国靖らかなれ、と祈り願う場所ですから。

それにしても、

神宮での記念植樹、
不慣れとはいえ皆さんの、
「どうすりゃいいの？」な感じが、
なんだか微笑ましくて素敵です。


（外務省ホームページ：安倍総理大臣及びG7各国首脳による伊勢神宮訪問
　→http://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/is_s/page4_002073.html）