goo blog サービス終了のお知らせ 

河内のオッサンのダンジョンズ&ドラゴンズ 5th Tips

ダンジョンズ&ドラゴンズ第五版(D&D 5e/D&D 5th/#DnDj)についての情報ブログ

ダンジョンズ&ドラゴンズ5版は魔法のアイテムに渋いシステム?

2015-11-29 07:00:18 | 日記
有利でどのくらい成功率が上がるのかというと、それは目標となる成功率で変わってきますけど、命中率50%が75%になるくらいの上昇率で、本来の命中率が75%もあれば実際には94%くらいの命中率に補正されます。クリティカルの発生率も1割近くなります。(ファイター/チャンピオンの場合、3レベルで2割近いクリティカル率、15レベルになると3割近いクリティカル率になります。)
逆に不利が付く場合、確率的には非常に厳しいものとなり、本来の命中率が50%だと25%に、本来の命中率が70%でようやく49%となります。クリティカル・ヒットに至っては1%を切って0.25%しか発生しません

ダイスを2個振るからといって確率が単純に倍になったり半分になったりするわけではないんですね。

不利はできるだけインスピレーションなどで殺すように心がけ、可能ならば不利な状況を避けて有利を付けて判定していきたいものです。


さて本題。
ダンジョンマスターズ・ガイドには高レベルからキャンペーンをスタートさせる場合に、そのPC達に与える初期装備の指針が示されています。
「お好きなように(entirely at your discretion)」
そう、つまりダンジョンマスターが自分のペースで出す財宝を鑑みながら、好きなように装備品を渡して良いという指針なんですね。

ところが、「初期装備表」なるものを使って良いとも書いてあり、そこになんだか不穏なことが書かれているんですよ。
表は「Low Magic Campaign」、「Standard Campaign」、「High Magic Campaign」の3つのカテゴリーで分けられているんですけど、どの表もキャラクターレベル1-4は「標準の初期装備」としか書かれていないんです。
レベル5-10になっても、魔法のアイテムを貰えるのは「High Magic Campaign」におけるアンコモン1個だけという渋さ。
11-16レベルでようやく「Low Magic Campaign」でアンコモン1個、「Standard Campaign」でアンコモン2個、「High Magic Campaign」でアンコモン3個+レア1個というガイド。


本文読まないでいたら絶対勘違いしそうな渋すぎる指針ですね。

けどじゃあ「Low Magic Campaign」、「Standard Campaign」、「High Magic Campaign」ってのは一体何なんでしょうか?
実はこのカテゴリ分けってダンジョンマスターズ・ガイドには説明がありませんし、ランダム財宝の決定表でも特に出目に修正を与えるわけでもありません。
なんなんでしょうね、このカテゴリ分け。
Sage Adviceの元となる、ツィッターでの質疑応答では、自分で使うキャンペーン世界の魔法アイテムの豊富さを基準にしろ的なニュアンスで回答が出されていましたけれど。

また、後のページに出てくる財宝決定の項では、キャンペーン全体を通してランダム財宝表を振る目安も出てくるんですけど、それに基づけばだいたい脅威度0-4表は7回ロールするとあります。
概ね1レベル1回、2レベルから4レベルでそれぞれ2回ずつ位の計算でしょうか。
それで出る魔法のアイテムの総数ですけど、平均すると1レベルでは1個の消費型魔法アイテムと0.5個の永続的な魔法のアイテムを手に入れる計算で、2~4レベルではレベル毎に2個の消費型魔法アイテムと1個の永続的な魔法のアイテムをパーティーで手に入れる感じです。
総計すると9個の消費型魔法アイテムと3個の永続的な魔法のアイテムを手に入れ、魔法のアイテムの最大レアリティは運が良ければレアまで達する計算です。

脅威度5-10表は18回レベル区間で均等割すれば5レベルのあいだに3回表をロールできる計算です。
集計すると、1レベル上がるまでにパーティーに2個程度は永続的な魔法のアイテムが手に入る模様。
11レベルになる頃には、4レベルまでの分を含め、14~15個の永続的な魔法のアイテムを持てている計算です。
4人パーティーで分配すればおおよそ3~4個が割り当てられますね。

このように、キャンペーントータルでは結構な量の魔法のアイテムが手に入る計算ですから、初期装備表は当てにできない感じですよ。

まあ、特に初期レベル帯ではパーティー全員に魔法のアイテムが行き渡る感じでも無さそうなので、初期装備の目安に入れにくかったというところなんでしょうけど、この辺は誤解されやすい様子です。
普通に宝物庫表を振ればそこそこ十分な数の魔法のアイテムが出てきますから、安心して下さい。

魔法のアイテムの売買に関しても、ダンジョンマスターの裁量による所が大きいため、カッチリしたガイドラインが欲しいユーザーには不評の様子ですけど(というか、プレイヤー専門の人たちが騒いでるだけかもしれませんけど)、逆に言えばマスターの好きにできるということですから、プレイヤー達を楽しませるための腕の見せ所ってもんですよ。

なお、ダンジョンズ&ドラゴンズの公式コンベンションであるAdventurers Leagueでは、キャンペーンプレイを除けば割と1シナリオ(=1セッション)1個位のペースで永続的な魔法のアイテムが出てくる感じですから、やっぱり初期装備表って当てになりません。
というよりも、好きなアイテムを持たせるよりもランダムアイテムを与えて皆で楽しもう、なんとすれば売買すれば良いよって方針なのかもしれませんね。

うん、まあ、やっぱ「お好きなように(entirely at your discretion)」です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿