以前から何度も書いているように、日本という国は本人たちが思っているほど、豊かではないし、ましてやテレビでさかんに言われる「日米同盟」なんていうのは存在しないと小生は思っている。
日米は同盟ではなく、アメリカのすべて言うなりになっている主従関係であり、思いやり予算と購入した武器で毎年合計1兆円払っている。
しかも、米軍の事故が起こっても、捜査権すらない。今回ヘリコプターの窓枠が落ちたことについては例外的に実地検分が認められたようだが・・・
その直前に保育園に落ちた物体については、米軍機のものではあるが、飛行中に落としたものとは考えられないと言ってきた。
では誰がどうやってこれを落とすというのか、そんなことを一方的に言われて何も言えないというなら、それは独立国ではない。
核の傘に守られているので仕方ない・・・と言う人もいるが、韓国なども同じ状況だが、韓国はもっとはるかに少ない予算で、こんなべらぼうな治外法権にもなっていない。
そこで目に留まったのはこちらの記事だ。トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めた問題についてだ。
本件については、「深刻な懸念」(EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表)、「決定は遺憾」(仏のマクロン大統領)、「支持しない」(独のメルケル首相)、「同意できない」(英のメイ首相)など、各国の首脳らが次々と批判の声を上げている。
これに対し、どこかの首相は今のところダンマリを通している。
どこかの首相は、北朝鮮がミサイルを発射すると、毎回すぐに抗議声明を発表していて、キマリ文句のように言っているのが「明確な安保理決議違反であります」だ。
ところで・・・記事にもあるように、国連は1980年の安保理決議で、〈エルサレムの状況を変えるすべての行政的・法的措置は無効〉〈全ての国連加盟国に対し、エルサレムに大使館等外交使節を設置してはならない〉との内容を採択しているという。
つまり、今回のトランプの首都認定は明確な安保理決議違反になる。なんという皮肉な話だ。しかもよりによって、日本は安保理議長国という・・・
もちろん、マスコミはその事実をまったく報道しないが・・・小生が今回思ったのは、どこかの首相のもうひとつのキマリ文句、「トランプ大統領の決定を100%支持します」が今回出なかっただけまだマシだったかと。
結局のところ、首相は誰がやってもいいわけで、その代わり「米国を支持する」とさえ言っていればいいという・・・
逆に米国を支持すると言わない鳩山さんなどはすぐにポシャッたわけで、事実上日本政府を動かしているのは米国という・・・
アメリカはもちろんのこと、中国やロシアにもたくさん上納金を納め、その上で実質日本全土をアメリカの治外法権にする(米軍の財産と言われれば日本は一切手出しできない)・・・これを独立国と言っていいのだろうか。
もっとも一番の問題は、国民がそのことに気付いていないことなのだが・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます