アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

走れメロスは走っていなかった?

2014-02-10 06:00:14 | つれづれ
先日ネットを見ていたら、こんな記事が目に留まった。ある中学生の研究だというのだが、「走れメロスは走っていなかった」というのだ。

 えっ・・・それは? だって「走れメロス」といえば、死にもの狂いで走って友人を救ったという美談小説ではないかって。
 このイメージに対し、数学的に検証したアプローチは見事である。そのレポートはこちらの通り。手書きなのがなんともほほえましい。

 その結果は・・・往路は、なんと平均時速3.9キロ。これは普通に歩くより遅いぞ(苦笑)・・・これは、本人必死なふりをして、実はという安○美○みたいなものか。
 いやいや、行きはともかく帰りが問題だ。とりあえず行きは用事もあったのだし、そこは認めよう。

 その帰りだが・・・野や森を進んだ往路前半は時速2.7キロ、山賊との戦い後、死力を振りしぼって走ったとされるラストスパートも時速5.3キロと、思った以上に「ゆっくりしていってね!」な移動速度が算出されたという。
 ウハハハ・・・いよいよメロスの過剰演技疑惑発覚(爆)

 ときにこの小説は、太宰治が熱海で作った借金を返すために、友人を残して東京に戻ったことがモチーフになっていることは有名だ。
 ところが、友人がいつまで経っても戻ってこないので東京に確認しに行ったところ、金を作るどころか、飲んだくれている太宰がそこにいたという。

 何をやってるんだととがめる友人に対し、「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」と言ったのも有名だが、その辺がこの小説のトホホな設定の裏にあったのかも。
 ただ、この分析を行った中学生。どことなく小生の畏敬する柳田理科男氏を彷彿とさせるものがある。

 将来、このまま伸びていってもらいたいものだ。柳田理科男は物理の分析だが、彼は数学的なアプローチで・・・うーむ、将来が楽しみだぞ(苦笑)
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