さて、古川からレンタカーで鳴子に向かった小生、奥の細道の名所「尿前の関」と「封人の家」を見に行くつもりでいた。
尿前(しとまえ)の関は、芭蕉がこの関を通り越した記録があり、ここから難所の坂を越えて出羽に入った。今でも大型車はチェーン携行を求められている。
事前に調べたところ、芭蕉の像なども設置されているようだが、ご覧の通り、とても見に行けるような状況ではなかった。
しかたがなかったので、当日は宿に直行した次第・・・さらにいえば、有名な鳴子温泉郷の橋の写真(右下)。こちらの雪景色も見たかったが・・・
雪景色どころか入場すらできない状況。むむむ・・・ということで、リベンジをはかるべく翌朝行ったのが、封人の家。
こちらは山形県になるのだが、峠を越えた芭蕉が雨で三日間足止めを食ったところ。蚤や虱に苦しみながらも、馬と人が同じ屋根の下に暮らし、生活を営んでいることに感慨を覚えたことが記されている。
有名な「蚤虱 馬の尿する まくらもと」という句は、まさにその風情を詠んだもの。
尿前(しとまえ)の関といい、芭蕉にとっては尿という字にゆかりの深い地域になっている。ちなみにこちらの「尿する」は「ばりする」と読ませる。
だが・・・こちらも・・・トップ写真の状況で、とても観光どころではなかった。まさに奥の細々道という・・・(苦笑)
おそらく、この季節にこの手の観光スポットを見にくる人など、とんどいないのかなあと。やはり雪の深さはかなりのものだ。
雪の深さというと、宮城県から山形県に入ったとたん、雪が深くなったようにも感じた。やはり日本の国境というのが、自然国境であることがよくわかる。
やむなく、とって返して「あ・ら・伊達な道の駅」に向かう。というのは、琢秀のお風呂でのお客様からの情報で、こちらの野菜のジェラートが美味しいと聞いていたのだ。
この道の駅は、なかなかお客さんも多いらしい・・・くだんのジェラートはすぐに見つかったが・・・せっかくなのでダブルにした。
かぼちゃといちごのジェラートにしたが、そのほかにもごぼうのジェラートなどもあり、なかなか美味しかった。
とはいえ、この道の駅をのぞけば、こけし館も休業していたりして、なかなか制約も大きく、これはまた別の季節に・・・と思ってしまうところ。
鳴子の紅葉時期はこの周辺の渋滞も厳しいという。とはいえ、それだけの見ごたえもあるんだろうなあと・・・
今の季節は、真っ白な細々道でしかなかった。
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