恵林寺を出た小生、一路帰路に・・・向かう途中で「大善寺」に立ち寄った。たまたま、石和に向かう直前にテレビでこちらのお寺を紹介していたのを見たからだ。
なんともミーハーだが、ともかくナビを入れる と勝沼ICからすぐそば・・・こちらのお寺は真言宗智山派という。
到着するとけっこう車が来ていて、テレビの影響かな・・・と。そして来てみて知ったが、なかなかすごいお寺であった。
開山は718年、行基上人によるものという。聖武天皇の時代には「鎮護国家」の勅額を賜り、往時には五十二堂三千坊の隆盛をみたという。
なかなか急な石段を上り、大きな門をくぐると本堂が見えてくる。なかなか風格のある建物だが・・・これが国宝と。
元寇の後に建立されたもので、築730年を超える、関東でもっとも古い建物という。いやいや風格でいえば、恵林寺にも負けてないぞ。
ときにテレビで見てこちらに行ってみようと思ったのは、こちらのお寺は別名「ぶどう寺」と言われていて、その理由は本尊の薬師如来がブドウを持っているからだ。
日本で唯一というが、それが勝沼にあるというのもなかなか・・・ブドウは当時薬として栽培されていたという。1000年以上の歴史があることになる。
本堂の中にはブドウも飾られていたし、さすがぶどう寺である。
その本尊は秘仏で5年に一度開帳ということで、直接見ることはできなかったが、如来の脇の日光・月光菩薩とともに平安時代初期の像で、重文という。
さらにびっくりしたのが、日光・月光菩薩とともに並んでいる十二神将も重文と。この十二神将は武田氏滅亡後に、家臣の子孫によって寄進されたという。
武田氏滅亡となった勝頼のラスト行軍の時に、こちらのお寺にも投宿したことがあったという。なるほど、それで子孫が十二神将か・・・と。
それにしても、今まで知らなかったが、国宝・重文がたくさんある由緒正しきお寺であることがわかった。
本堂はそれなりに高いところにあるので、甲府盆地が一望でき、南アルプスも見える。ちょっと立ち寄るにはなかなか・・・の処であった。
しかも・・・こちらは民宿も経営していることが判明した。ぶどう購入の際に、一泊朝食で前泊というのもありかも。
大善寺・・・なかなかすごいかも・・・
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