さて岩の湯の本質は・・・と言われれば、以前から何度か書いているが、温泉でも料理でも施設でもなく、おもてなしだと思っている。
秘湯の宿はもちろん、それ以外のいいお宿であっても、このおもてなしの精神がスタッフ全員のDNAレベルにこれだけ徹底されているところは少ないだろう。
今回もチェックインのときから、そのおもてなしの空気にどっぷり癒された。今回はチェックインのときに不測の出来事があったのだが、それもスタッフのナイスフォローで、むしろほほえましいエピソードにしてもらった。
そして食事だが地産の食材にこだわり、それを抜群の味わいに仕立ててくれる。鯉とマスのお造りには、つけるタレも5種類という徹底ぶり。
さらに煙の演出とともに出てくる鮎、そして石の熱で焼き方を調整しながらいただくステーキ・・・どれもが毎回安心していただけるし、毎回新鮮だ。
板さんのおもてなしを受け、スタッフが抜群のサービスでますます美味しくしてくれる。質・量・サービスともにスキがない。
そしてこちらのお宿の施設には、どこにも癒しの空気が流れている。三か所ある貸切風呂の真ん中には休憩スペースがあり、ハンモックや子供用の木馬などもある。
また館内のあちこちに休憩スペースや書斎スペース、子供用の玩具などもあり、セルフでコーヒーもいただける。
スタッフは充実しているが、こういうスペースはほったらかし・・・いい意味でゆっくりさせてくれる。
大浴場の前の休憩スペースでは、今回冷やしトマトのサービスがあった。こうした野菜も、お宿直営の畑で作っている。
もちろん朝食にも、こうした畑の朝どれ野菜が使われる。そばがゆもお約束だが、いつ食べても大満足だし、デザートも充実している。
翌朝、チェックアウトし、荷物を車まで運んでくれるスタッフが、今回もしっかり見送りをしてくれた。
道に出て、車の確認をして運転席から見えなくなるまで必ず手を振ってくれる。その振り方もおざなりなものでなく、自然かつ心がこもったものに見える。
こちらのお宿のチェックアウトは12時でチェックインが14時、インタバルはわずか2時間しかない。
今回9時半過ぎにチェックアウトした小生だが、荷物を運びながら、「ずいぶん早いお出かけですが、どちらへ行かれるのですか」と。
そう、本当はこちらのお宿には14時に入り、12時に出るのが正しいのかも知れない。
そして今回も高いお宿でありながら、「安いね、ここ・・・」と思いながら帰路についた。次回は・・・来春に予約が取れている。
三鷹市在住のFC東京サポを誘っていくのもありかな・・・と。
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