アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

防潮堤にと、300億円寄付

2012-06-13 05:36:16 | つれづれ
東日本大震災の復興やら、原発の再稼動やらいっこうに物事が決まっていかない政治をさておき、一企業が防潮堤を作って・・・と県にポーンと300億円を寄付したという。

「防潮堤つくって」静岡県に300億円寄付 一条工務店(朝日新聞) - goo ニュース

 この企業は、浜松市に本社を構える「一条工務店」。ホームページを見る限り、いわゆる住宅を手がける会社のようだ。
 なんでも、「ここまで会社が大きくなったのも地元のおかげ。恩返しをしたい」ということでの寄付になったという。

 それにしても300億ってすごい。これを受けて県・市との三者合意のもと、防潮堤建設を進めるという。トップ写真は、県知事と浜松市長。
 ここに、くだんの会社の社長が入らないところが、なんとも潔い。企業とすれば、当然宣伝として活用していきたいはず。そう見るとホームページにも、一言も書いていない。

 なんか最近にしては、聞かれないようなお話である。もちろん、全国に目立たずこうした善意の恩返しをしている企業・個人は多いはずだが。
 欧米では、成功者が地元などにこうした善意の恩返しをするのが、けっこう普通のこととなっているが、日本では・・・いや、むしろ日本ではなくなってきたというべきか。

 古くから日本では、成功は幸運の神のおかげとして、その恩返しをお賽銭よろしく匿名で、地元に還元する慣わしがあった。
 江戸時代に一石橋を直し、その名前の由来になった両岸に住んでいた後藤氏なども、その例といえるだろう。(後藤=五斗として、五斗と五斗で一石という洒落)

 とはいえ、一石橋のように結果として名前が残るのだが・・・
 それが、この手の話って最近あまり聞かれない。企業のCSR経営なんて言葉はどんどん出ているのだが、見せかけのボランティアみたいなものが横行していたりする。もちろん、それでもこうした活動があることはよいことなのだが・・・

 それにしても・・・と思ったのが、これを受けての県の対応。浜松周辺に防潮堤を建設するのはいいのだが、着工が14年度からという。えっ、再来年からなの?と・・・できるまで何年かかるのか、けっこう心配になってしまう。
 どうか早く完成させてほしいものである。
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