
麻生幾氏の小説。
私は麻生幾氏の作品が大好きで(と言っても3つしか読めていませんが

福井春敏氏(亡国のイージス等)に似てると言われる方もいますが、福井氏の作品はファンタジーですから、ちょっと違いますね(扱うネタは似てます)。
この「ケースオフィサー」は警察庁のお話し。ある海外にて特別情報提供者を運営するケース・オフィサーが主人公で、彼が過去行った工作が現代日本のテロ防止の切り札となるってお話しです。
日本の制度では警察も自衛隊も幹部はある程度の年数が経てば結構関係ない部署に異動になる事が多いです。海外では専門家として同一職種の部署にとどまる例も見られますが。
日本の公務員はスペシャリストとしてではなくゼネラリストとして育てられるのですが、個人的にはいびつな制度だと思いますね。特殊部隊、諜報・防諜関係など専門性が高いものは専門家を長い年月をかけ育成すべきだと思います(幹部以下の職員はそうだから何とかなってるのかもしれませんが)
話を戻しますが、氏の小説。戦闘シーンになると急激に嘘っぽくなります。公安警察や情報部の活動は恐ろしくリアルなのに、残念な所です(空母からF16が発艦したり、M16から9ミリ弾がスリーショットバーストで放たれたり)
また、オチが弱いです。非常にあっけないというか。それがリアルなのかもしれませんが、物語としては少々残念。
あと、公安警察等に興味が全くないなどの人は楽しめないかも。でもちょっとでも興味があれば麻生氏の小説は非常におススメです。