シノハユ the dawn of age 感想

第68話　羽風


　今号の『シノハユ』は、表紙＆巻頭カラー＆特典クリアファイル付き。


　残り300点という絶望的状況下で、慕が思い出したのは世界王者ニーマンの事だった。



　白築ナナ失踪当日、同じ場所を歩いていたニーマン。
　だが、林警官がニーマンに接触したものの、話を聞く事は出来なかったらしい。


「それなら――」



「同じ卓につけばいい」

　そう来たか……。



「ここで勝てないようでは
　世界の頂点にたどり着けるわけがない…！！」

　そう来たか、そう来たか、そう来たかぁ～！！
　まさか、ここで目標を「世界の頂点」まで跳ね上げるとは。
　母の手掛かりを得る、ただそのためだけに世界の頂点を目指す。これは燃える。




　東４局　　親：白築慕　　ドラ：

　決意を新たにした慕は、他家に風牌かぜを送るという新技を披露。



　翼を持つ、慕らしい技だね。
　なお、この技、実は東２局４本場でも使っていたのだとか。


　　ツモ　ドラ

　他家が逆風に煽られている内に、慕は先制聴牌。
　だが、慕は鳥さんを手の内に残し、打で一向聴へと戻す。



　気が合うね、君たち（笑）。


　３巡後、張り替えした慕は、得意のでツモ和了り。



　平和三色ツモで、2600オール。
　これで慕の点数は300点から8100点に回復。
　しかし、観戦者が胸を撫で下ろす中で、慕は別の事を考えていた。

「勝つためには椋さんに次の親番を渡さないことだ
　そのためには」



「ここで終わらせるしかない
　この親で……！！」

　ここまでの点数状況は、愛菜ちゃん：50900点、ちひ：45000点、ユズ：16000点、慕：8100点。
　これまで、慕が得意としていたのは南場の後半だった。
　そうではないこの東場で、慕は本当に終わらせる事が出来るのか！？

　次回掲載は、次の6月25日発売号。