シノハユ the dawn of age 感想

第76話　道標


　比礼振中。

　今年は全国出場者無しの比礼振中。
　そのため、既に引退が確定している３年生は、積極的には練習に参加しないらしい。



　先輩たちの引退を実感し、涙を溢しながら来年の勝利を誓うアゴーちゃん可愛い。
　あと、胸元えっちぃ。




　廊下にいた慕には、アゴーちゃんの声が聞こえてしまっていた。



　県代表として全国大会に出場する自分は、敗退した皆の想いを背負っている。
　それを自覚した途端、慕の雰囲気は変わり、瘴気の様なものを発し始める。
　そんな慕を見て、閑無ちゃんは一つの仮説を立てた。



　成程ねぃ。
　他人の気持ちを背負っている方が、力が出るというのは慕らしい。
　それと、慕が皆の事を思い浮かべるシーンのコマ割りが、羽の形になっているの好き。


　一方、菰沢中は菰沢中で、別の仮説を立てていた。



　へぇ～、観客数。
　閑無ちゃんとは違い、こちらは面白いところに着目したね。
　その仮説自体は正しそうだが、観客数自体が条件なのか、それとも一側面に過ぎないのか？

　いずれにしても、表舞台の大きな試合になればなるほど強いというのはすばらな特性だね。
　逆に言えば『近代麻雀』とかでよくある、秘密裏に行われる裏麻雀は苦手な訳だ（笑）。

　……って、あれ？
　でも、慕がすこやんをボコったのって、こーこちゃんも知らない非公式試合だったよね？
　まさか、素の実力でも圧倒的な上、大舞台だと更にブースト掛かって手に負えなくなるの？




　世界のどこかでひとりきり。



　世界王者・ニーマンとの対戦を望む慕。
　だから、その目標までは到達するだろうとは思っていたが、それを超えて孤高の存在になっちゃうの？

　正直、慕には万年３位な印象があったので、閑無ちゃんたちとイメージの共有が追い付いていない。
　果たして、インターミドルで、どれだけの強さを見せてくれるのか期待。




　白築ナナ。



　ベッドは意識高い系万年床。
　この作者は、また分かる様な分からない様な話を（笑）。


　でも、
「① 娘が小３になってもベッドに入り込んで来るが、身体が大きくなったのでベッドが狭い」
「② 娘は悪くない」
「③ 娘は悪くないのだから、狭いベッドが悪い」
　この三段論法で、ベッドをキングサイズのものに買い替えちゃうナナさんは良いね。


　慕ファーストのナナさん。
　昔は一人旅が好きだったらしいが、やがて慕が人生の道標になったのだとか。



　今回のサブタイトルは「道標」。
　何故だか知らないけど、僕は「道標」という単語が好きなんだよね。
　藤崎竜版『封神演義』や『魔法少女まどか☆マギカ』の影響なのだろうか？

　それはさておき、慕が第一で道標だというナナさん。
　だとすると、ニーマンと勝負したのも慕のためだったりするのだろうか？


　次号は休載で、次回掲載は3月25日発売号。
　そして、同日に『咲-Saki-』シリーズ最新コミックス３冊同時発売。
　『染谷まこの雀荘メシ』は、まだストック溜まってないのかな？