へぶつい (Heavenly Twins)

鬼ヅモ同好会ホームページ 支部

魔法少女まどか☆マギカ 感想

2011-03-21 16:53:43 | アニメ
魔法少女まどか☆マギカ 感想

 第10話「もう誰にも頼らない」




 暁美ほむらは、特別な誰かではなく、どこにでもいる普通の女の子だったのか。
 友達であるまどかを救いたいと、ただそう願っているだけの。


 本来の歴史では、まどかは、コンプレックスだった「ほむら」という名前を褒めてくれたのね。
 だから、ほむほむは、まどかから他人行儀に「暁美さん」と呼ばれる事を嫌がったと。

 第1話を見返してみると、色々と気付かされる点があって面白いな。
 さやかが、まどかとほむほむが「時空を超えて巡り合った運命の仲間」だなんて、何気に正解言ってるし。
 謎が明かされると、途端に詰まらなくなる作品も多い中、こういう作品は貴重だよな。


 魔女に襲われたほむほむの前に、まどかとマミが登場。



「いきなり秘密がバレちゃったね。クラスの皆には――、内緒だよ!」

 こんな形で、「魔法少女まどか」が初登場か。
 このまどかは、いかにも正統派魔法少女って感じで、カッコ可愛い。

 まどかは、ほむほむが転入して来る1週間前には、魔法少女になっていたらしい。
 また、マミはこの時、既に「ワルプルギスの夜」がやって来る事を知っていた様だ。
 その情報は何処から手に入れたのかね? キュゥべえソース?


 しかし、マミは、ワルプルギスの夜との戦いで戦死。
 そして、まどかも、恐らくはワルプルギスの夜と相打ちになり、命を落とした。

 この運命を覆すため、ほむらはキュゥべえと契約し、魔法少女となる事を決意する。



「私は鹿目さんとの出会いをやり直したい」
「彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!」

 ほむほむは、ただ過去に戻りたいじゃなくて、まどかを守る自分になりたいと願ったのか。
 だから、まどかを守り切れなかった場合は、何度でも過去に戻れる様になったと。
 こう願ったからといって、まどかを守るのに十全な、都合の良い力が手に入るという訳じゃないんだな。
 ところで、過去に戻るんじゃなくて、この場でまどかを生き返らせるんじゃ駄目だったんだろうか?

 それと、キュゥべえって、宇宙テクノロジーで願いを叶えている訳ではないのかね?
 単に、契約した者の感情エネルギーを、願いを実現する力に変換する技術を持っているってだけで。
 だから、ほむほむが時間移動出来るからって、キュゥべえにもそれが出来る訳ではない。
 そう考えれば、エネルギー問題に頭を悩ませている事にも、説明がつくし。



 ともあれ、ほむほむは魔法少女になり、彼女が退院する日まで時は巻き戻った。
 転入して早々、皆の前で「私も魔法少女になったんだよ」と言ってしまう、ほむほむに笑った。

 さて、せっかく魔法少女になったほむほむだが、時間停止能力以外は弱々だったらしい。
 まどかやマミの前で変身してみせたものの、ゴルフクラブで、空のドラム缶を凹ませるのが精一杯。



 時間停止能力って過大評価されがちだけど、それは十分な攻撃力があっての話だよね。
 スタプラ対シアハートアタックじゃないけど、ダメージが通らなかったら、敵は倒せない訳だし。
 いや、時間停止中に動けるなら、速度は無限大になるんじゃないかとか、そういう話は無しにして。

 しかし、自らの非力さを知ったほむほむは、何と爆弾の作り方をネットで調べ、自作し始めた。
 という事は、ほむほむの装備って、魔法少女の能力で作り出したものじゃなかったのか。



 爆弾の自作か、懐かしい。
 僕も、小さい頃にやったなぁ。
 あ、興味本位じゃなくて、学校の授業でだよ、一応。

 しかし、魔女って、中学生が作る爆弾で倒せる相手だったのか。
 魔女が弱いのか、ほむほむお手製の爆弾が強力だったのかは分からないが。
 前者ならともかく、後者だとしたら、ほむほむは爆弾の取り扱いに注意しないと。


 まどかとほむほむは、ワルプルギスの夜戦を生き延びた模様。



 しかし、その直後、まどかのソウルジェムはグリーフシードへと変わり、魔女へと変貌してしまう。
 ここで、ほむほむは、ソウルジェムの秘密を知り、2回目の時間遡行。



 再び過去へと戻ったほむほむは、皆に真相を語るが、信じてはもらえなかった。
 なお、今回は、さやかも魔法少女になっている様だ。


 ほむほむ、さやかに爆弾は勘弁して欲しいと言われ、ヤクザの事務所へ侵入。



 ほむほむは、ロッカーの中を調べた。
 ほむほむは、デザートイーグルとショットガンを手に入れた。

 ……変な行動力があるよな、この子。
 あと、その四次元シールド、便利だね。


 この時間軸でもさやかは魔女化。
 そして、マミはまだ生きているのに、杏子もこの場にいて、さやかを救おうとしているんだな。
 杏子の登場条件は、マミの死ではなく、さやかの魔法少女化なのだろうか?


 結局、魔女化したさやかは、ほむほむの爆弾によって死亡。
 更に、生き残った杏子を、半狂乱になったマミが殺してしまう。



 マミ、真実を知ると、こんな事になってしまうのか。
 そりゃ、ほむほむ、情報を小出しにする事しか出来ないや。
 仮に信じてもらえなかったとしても、説明してみて損はないじゃんとか思って、悪かった。

 でも、マミの言う事も、確かに分かるな。
 前にも書いたけど、魔女を駆逐したいのなら、魔法少女も最後には全員死ぬしかない。
 マミは、魔法少女である事を誇りに思っていた節があるから、余計に耐えられなかったのだろう。


 マミは、次にほむほむへと銃を向けたが、今度はまどかがマミを殺害した。
 仲間同士で殺し合いが始まり、あっという間に2人死亡。さやかも入れれば3人か。
 まるで、パニック映画みたいな展開だな。
 いや、僕自身は、パニック映画というものを観た事がないけれど。


 まどかとほむらは、力を合わせて、ワルプルギスの夜を倒した模様。
 しかし、2人のソウルジェムは、この戦いで限界を迎えてしまった様だ。



「私たちももうおしまいだね」



「うん」


 ここからの一連のシーン、神懸かってたなぁ。


 まどかが、隠し持っていたグリーフシードを、ほむほむのソウルジェムへ。



 この描写は、キスの暗喩なのかね?




 ほむほむが、まどかを殺す瞬間の、声にならない叫びも凄まじかった。



 まどかを救ってみせると約束し、ほむほむはまたしても過去へ。



 この時から、ほむほむは、今の姿になったのか。
 ソウルジェムを額に当てていたのは、決意を示す以外に、何か意味があったのかね?


 この時のほむほむは、誰にも頼らず、全ての魔女を1人で倒そうと考えたらしい。
 既に魔法少女になっているハズのマミは、この時間軸ではどうしてたのかね? 登場しなかったけど。



 それはそうと、いきなり、まどかの部屋までやって来るほむほむは、ちょっと勇み足が過ぎるだろ。
 二次創作にありそうなストーキングネタを、実際に本編でやるとは……。

 まどかから見えない、ほむほむの右手にはキュゥべえが。



 本来ならば、この日に、まどかはキュゥべえと契約していたのだろう。


 今度のほむほむは、自衛隊基地と思しきところから、武器を入手。



 今更ながら、機関銃使ったり、手榴弾投げたり、凄い魔法少女だ。
 「地球ナメんな。ファンタジー」。


 そして、第1話冒頭のシーンに繋がるのか。



「まどか! そいつの言葉に、耳を貸しちゃ駄目ーっ!!」

 予想は出来ていたけど、あの時のほむほむは、こう叫んでいたんだな。


 結局、まどかは魔法少女となり、ワルプルギスの夜を一撃で倒してしまったそうだ。
 3周目までとは強さが段違いなのは、契約時の願い事が変わったためからだろうか?
 それとも、ほむほむがループした事が、まどかに何らかの影響を及ぼしている?
 少なくとも、まどかは、別の時間軸の記憶を僅かながら持っているみたいだし。


 しかし、ワルプルギスの夜を倒したまどかは、そのまま「最悪の魔女」となってしまったらしい。
 キュゥべえによれば、魔女化したまどかは、10日前後で地球を壊滅させてしまうのだとか。

 これって、まどかが魔法少女になったら、もうハッピーエンドにはならないって事?
 いや、願い事を上手く考えればどうにかなるかも知れないけど、いずれにしても力押しじゃ駄目なのか。

 それと、キュゥべえは、地球が滅びちゃっても構わないのか?
 感情エネルギーが手に入らなくなったら、キュゥべえたちも困るんじゃ?
 いや、キュゥべえたちは、効率面で地球を選んだだけだから、他にアテがない訳じゃないか。
 そして、まどかから回収出来る感情エネルギーには、地球を捨てるだけの価値があると。



 ほむほむは、また過去へと巻き戻る。



 こうした経験を経て、ほむほむは、今の時間軸上に立っている、と。

 描写されている限りでは、今回が5回目。
 平静を装う事には慣れたけど、次があると割り切れるほど、達観出来てはいないって感じかな。



 この後、OPになったけど、この曲って、ほむほむ視点の歌だったのね。


 交わした約束 忘れないよ
 目を閉じ確かめる
 押し寄せた闇 振り払って進むよ

 いつになったらなくした未来を
 私ここでまた見ることできるの?

 溢れ出した不安の影を何度でも裂いて
 この世界歩んでこう

 とめどなく刻まれた 時は今始まり告げ
 変わらない思いをのせ
 閉ざされた扉 開けよう

 目覚めた心は走り出した未来を描くため
 難しい道で立ち止まっても
 空はきれいな青さでいつも待っててくれる
 だから怖くない
 もう何があっても挫けない


 いやぁ、第10話を観た後に聴くと、印象変わるなぁ。
 こういうのって、やっぱり、作品の内容を教えられてから、作詞しているのかね?



 それと、OPの最後では、3人だった魔法少女が、5人になっていた。
 この作品、こうやって、ハッピーエンドになる時は来るのだろうか?


 正直なところ、僕はこの作品、面白ければどんな展開でも構わないと思っていた。
 別に、どのキャラが死んでも気にならないし、世界滅亡バッドエンドでも良いし。

 でも、今回の話を観ていたら、ほむほむには、まどかを救わせてあげたいと思ってしまったな。
 それと、まどかには、別時間軸の記憶を取り戻して、ほむほむの事を思い出してあげて欲しい。



 もし、また最初からやり直すとして、どうすれば、最高のハッピーエンドを迎えられるだろう?

 普通に考えると、既に魔法少女になっている、ほむほむ、マミ、杏子を救うのは、もう無理なのか?
 いや、でも、願い事によって、魔法少女を人間に戻す事は可能なんだよな。
 まどかの願いで、全ての魔法少女と魔女を、元の人間に戻したりは出来ないのかね?
 対象を「5分後に存在する全ての魔法少女と魔女」とかにすれば、まどか自身も含まれるだろうし。

 あとは、宇宙の寿命の問題か。
 効率が落ちるだけで、希望と絶望以外の感情エネルギーも使るというなら、それで解決なんだけど。
 或いは、希望が絶望に変わる瞬間ではなく、その逆の場合にもエネルギーが発生したりしないだろうか?
 それだって、「希望と絶望の相転移」には、違いないんじゃないかと、僕は思うんだけど、甘い?

 いずれにせよ、感情をエネルギー化する技術が実在する以上は、いつか人類にも利用出来る様になるよな。
 だったら、一刻でも早くそれを公表して、地球でも研究を始めた方が良いのではないだろうか?
 キュゥべえたちは人間と価値観が違うから、何か人類にとって都合の良い解決策が残っているかも知れない。
 魔女から街を守るためなら死ねるけど、宇宙の寿命のためには死ねないとか、意味不明なんだろうし。
 まぁ、そのためには、キュゥべえが協力して、技術公開してくれないといけない訳だけど。
 でも、メリットをキチンと説明出来たら、キュゥべえは割と惜しみ無く協力してくれるんじゃないかな?



 次回サブタイトルは「最後に残った道しるべ」。
 まどかが言っていたセリフは、キュゥべえに向けたものみたいだけど、その言葉は届くのかね?
 キュゥべえは敵じゃないんだから、人間の感情を理解して、味方になってくれると頼もしいんだけどなぁ。


コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 咲 -Saki- 感想 | トップ | 週刊少年ジャンプ 感想 »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2011-03-21 18:00:16

ソウルジェムを額に当てた行為は
きっと視力回復の為でしょう
Unknown (Unknown)
2011-03-21 18:12:20
>ソウルジェムを額に当てていたのは、決意を示す以外に、何か意味があったのかね?
あれは、単純にメガネが戦闘には邪魔だから
魔法で視力回復してたって演出じゃないのかな?
Unknown (Unknown)
2011-03-21 18:42:12
4週目のほむほむが爆破してた魔女がマミさん?って言われてますね
Unknown (Unknown)
2011-03-21 21:46:49
>魔女って、中学生が作る爆弾で倒せる相手だったのか。

弱いから結界内に隠れてるのかもね
結界に武器を持ち込めるのは魔法少女だけ!とか
Unknown (Unknown)
2011-03-21 22:02:41
爆弾作ってる時のシーンは眼鏡になにか文字が出てたから魔法で強力な爆弾製作でも見てたんじゃないかな?とニコニコの米でみたw
Unknown (Unknown)
2011-03-21 22:23:22
>マミは、魔法少女である事を誇りに思っていた節があるから、余計に耐えられなかったのだろう。

・命の恩人で仲間であるQBに騙された。
・自分はすでに人間ではない。
・倒してきた魔女の正体が元魔法少女で、いずれ自分達もああなる。
・知らなかったとは言え、後輩を誘ってしまった。
・さやかが魔女になって、戻らずに死亡。

幸せ絶頂だった、この世界のマミさんも、こんだけありゃ完全に心が折れるな。

あと最初に出てきたセーラー服来た、蜘蛛魔女のネタは筋肉少女隊の蜘蛛の糸と1,000,000の少女が元ネタらしい。
Unknown (Unknown)
2011-03-21 23:56:45
まどかが隠し持っていたグリーフシードは魔女化したさやかのものじゃないか、という話がありますよ。
Unknown (Unknown)
2011-03-22 23:28:21
まどかが1話冒頭で(今の世界をn週目として)n-1週目の世界を見ていることと、ループごとに世界が違う、つまり最初の時点でまどかが魔法少女になってたりなってなかったり、が両立してるのが気になる。
前者をとって考えるなら、ほむほむの能力は周囲に影響を与え得る「時間の巻き戻し」だけど、後者を取って考えるならば、ほむほむの能力は「設定の違う平行世界への転移」になるわけで。


まどかと一緒に平行世界へ転移してるってこと?
Unknown (Unknown)
2011-03-23 07:58:52
まどかが隠し持っていたグリーフシードは、さやかのものですね。

9話と模様を比べると一目瞭然です。
まさかのため・・・ではなく、さやかの形見として持っていたんでしょうね。
ずっと一緒だよ・・・的な。
Unknown (Unknown)
2011-03-23 14:02:08
>最初の時点でまどかが魔法少女になってたりなってなかったり

まどかが魔法少女になったのはほむほむ転校1週間前
ほむほむが病室で目を覚ますのもそのアタリって考えれば
速攻で退院することでQBの邪魔ができるのでは

そのあとはバタフライ効果

コメントを投稿

アニメ」カテゴリの最新記事