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人類は衰退しました 感想

2012-07-17 23:24:31 | コミック・ラノベ
人類は衰退しました⑦ 感想





 そういや、7巻からイラストレーターが変わったんだっけ。
 でも僕的には、新しいキャラデザを見ても、まるで違和感を感じない(重言?)なぁ。
 元々イラストが重要な作品じゃなかった上、むしろ新デザの方が作品の雰囲気に近い気も。
 まぁ、前の絵は前の絵でオリジナリティがあって(「教育配慮語」に非ず)好きだけどね。




(以下、U・N・オーエンの正体レベルのネタバレを含む。)




妖精さんたちの、ちいさながっこう

 主人公が、8歳の問題児3人を相手に、教師をさせられる話。
 開校に際し、親たちが主張した、その内容が面白かった。

 児童とは清らかなものであり、誰かを憎む感情など持たず、よっていじめなど発生しない。
 一見していじめに見える行為にも害意はなく、それは感情表現に不慣れなために起きる悲劇に他ならない。
 児童たちは、正しい教育を受ける事で本来持つ善の感情を表現出来る様になり、天使的人格に目覚める。

 そうか、いじめは発生しないのか。
 なら、いじめじゃないな。

 狙えたハズもないが、随分とタイムリーなネタに感じられた。
 無宗教な僕は、誰が悪い、彼が悪い、自分は悪くないといった、無責任な責任論を語る口は持たない。
 ただ、目の前にある問題を解決したいなら、まずは目を開けて現実を見るべきじゃないかなぁ。知らんけど。


 PTA推奨の「教育配慮語」が笑えた。

「大嫌い」→「本当は大好き」
「避けている」→「照れている」
「いじめ、暴力」→「元気タッチ」
「悪口を言う」→「ユニークなおしゃべり」
「ビンタする」→「ほっぺに虫がとまっていた」
「パシリ」→「友情走り」
「異常である」→「オリジナリティがある」
(以下、数百項目続く)

 個人的には「元気タッチ」と「友情走り」がツボ。


 内容的には、どんどん要求をエスカレートさせていくモンスターペアレンツに主人公がブチ切れ、限界突破のオーバーフローで自称「モンスター教師」に生まれ変わるトコが良かった。
 あと、P子は久々の登場なのに、クソガキ様にパイを投げ付けられて退場とは可哀想に。




人類流の、さえたやりかた

 犯人はI。

 いや~、気付かなかったなぁ。
 確かに、不自然に思った点はあったんだよね。
 助手さんならぬ主人公が情報工学スキルを持っているところとか、妖精さんともあろう者が何でもない民家の地下室から抜け出せず何十年も閉じ込められていたくだりとか。

 でも、クスノキの里が滅亡していた時点で、これは現実の話ではないと思い込んじゃった。
 夢か、バーチャルリアリティか、恐らくそんなトコだから、深く考える必要もないだろう……と。
 まさか本当にクスノキの里が滅亡しているなんて、それこそ夢にも思わなかったぜ……。

 機械語が、機械主観では高圧的な命令口調に聞こえるというのは、成程といった感じ。
 そりゃ、画面に「Hello World」を表示させるのに、わざわざ「Please」なんて付けないよね。



 結局、Iは密かにデリートを免れ、プチモニとして生まれ変われたという事で何より。
 Iを引き取ったK共々、今後も登場してくれると嬉しいな。
 あと、オチの『なんですそれ?(笑)』が良かった。




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