賭博覇王伝 零 ギャン鬼編 第12話 開設
零ネット
零の「闇のギャンブル請負サイト」は、ついさっき開設したばかりらしい。
なのに、どうして8千万ヒットもしているのかと思ったら、ページによってカウンターの数字が変わってるな。
正しい数字は、1ページ目の「00000000091」なのか?
でも、公式サイトは、固定で「00084232191」なんだよな。
小さくて正確には読めないけど、2ページ目も恐らく同じ数字。
次の10ページ目では、4桁目の数字が「2」から「3」に変わって、「00084233191」。
仮に数字に意味があって、「00084232191」が正しいとすると、桁数的に携帯の番号かね、これ?
最初が「000」じゃ携帯にならないから、0と8を交換して、「080-0423-2191」で零の携帯に掛かるとか。
或いは、実在する番号だとマズイから、零世界では「090」や「080」の代わりに「000」を使っているとか。
末崎と板倉
零が末崎とコンビを組んでいる理由は未だ不明。
末崎は飲み屋街で営業してくれてたりもするそうだが。
う~ん、別に今は何かの勝負中という訳でもないのか?
でも、そうでないと、仲間を末崎一人に限定する理由が分からないんだよな。
ユウキとか、ヒロシとか、タケシとかは、今何してんの?
ただ、零が板倉を仲間にしなかった理由は、理念が違うからという事で説明がついたな。
にしても、末崎、「零を悪の道へ引きずり込むな」って、元ヤクザがよく言うよ。
そんな二人の愉快な争い。
「ドブに捨てるのは」
「自分の人生だけにしろっ! 下水野郎!」
板倉、上手い事を言うな。
流石は慶応出のインテリヤクザ。
一方の末崎だが、何だよその攻撃は‥‥。
この21世紀にグルグルパンチって‥‥‥‥、いや、ちょっと前に烈海王も使ってたね。
久保ミツル
ドリームキングダムで負傷したミツルは、現在も植物人間状態らしい。
そして、ミツルの治療費・入院費は、保護者の祖父母が払えないため、零が支払っているのだとか。
‥‥いや、在全に支払わせろよ。
そう思ったけど、ドロップ・リムジンなんてやらかす在全が、支払う訳もないか。
さて、零がサイトを開設した一番の目的は、ミツルとの約束を果たし、「義賊」になるためらしい。
「忘れてないよミツル オレ達は義賊だ
だから金じゃないんだ 表通りと縁のない日陰街道だとしても 困ってる人を助けたい!
けど‥‥ いや だから‥‥と言うべきか」
「叩かなきゃいけないと思っている! 悪は完膚なきまでに‥!」
‥‥‥‥いやいやいやいや、怖いよ、その発想!
「自分は正義」「悪は完膚なきまでに叩く」って、最後には一番ヤバイ事する奴の考え方じゃねーか。
こういう奴が権力握ったら、「人間は存在自体が悪だから、神たる自分が粛清する」とか言い出しかねん。
そもそも、大学生からイカサマ賭けゴルフで一千万円を巻き上げるのは、義賊として許されるの?
選ばれし義賊様は社会道徳を踏み外す権利を持つの? 一つの微細な罪悪は百の善行に償われるの?
これ、作者は、どういうつもりで描いているんだろうな?
零が少しずつ道を踏み外していき、目を覚ましたミツルに間違っていると諭されるんだろうか?
もしも、そういう展開になれば、ゴルフ編の評価も変えざるを得ないけど。
エリザベス・ジュンコ
零ネットに相談ではなく、挑戦状が届いた。
‥‥と、その前に、零と末崎って、同棲―――もとい、同居してんの?
二人で家事当番を決めたりしてるんだろうか?
想像してみると、ちょっと笑える。
それはさておき、挑戦状を送って来たのは、エリザベス・ジュンコという人物。
末崎曰く、悪名高い性悪ポーカークイーンで、ポーカーに限れば不敗伝説の怪物らしい。
零が、EJ(こう略すとDJ城山小太郎を思い出す)に返信すると、こんなメッセージが返って来た。
「トランプ持ってこい!!
現金持ってこい!!
ZENBA持ってこい!!」
「ZENBAって何?」と、当然の疑問を口にする末崎。
零がEJに確認すると、
「喰わせろ!おまえの歯!
全歯!!全歯!!全歯!!」
返って来たのはこんなメッセージだった。
つまり、次は、金と歯を賭けて、ポーカー勝負か。
相手にトランプの持参を許すなんて、随分な自信だな、エリザベス・ジュンコ。
前回に引き続き、今回も内容が濃くて面白かった。
このままのペースを維持してくれると嬉しいんだけど。
零ネット
零の「闇のギャンブル請負サイト」は、ついさっき開設したばかりらしい。
なのに、どうして8千万ヒットもしているのかと思ったら、ページによってカウンターの数字が変わってるな。
正しい数字は、1ページ目の「00000000091」なのか?
でも、公式サイトは、固定で「00084232191」なんだよな。
小さくて正確には読めないけど、2ページ目も恐らく同じ数字。
次の10ページ目では、4桁目の数字が「2」から「3」に変わって、「00084233191」。
仮に数字に意味があって、「00084232191」が正しいとすると、桁数的に携帯の番号かね、これ?
最初が「000」じゃ携帯にならないから、0と8を交換して、「080-0423-2191」で零の携帯に掛かるとか。
或いは、実在する番号だとマズイから、零世界では「090」や「080」の代わりに「000」を使っているとか。
末崎と板倉
零が末崎とコンビを組んでいる理由は未だ不明。
末崎は飲み屋街で営業してくれてたりもするそうだが。
う~ん、別に今は何かの勝負中という訳でもないのか?
でも、そうでないと、仲間を末崎一人に限定する理由が分からないんだよな。
ユウキとか、ヒロシとか、タケシとかは、今何してんの?
ただ、零が板倉を仲間にしなかった理由は、理念が違うからという事で説明がついたな。
にしても、末崎、「零を悪の道へ引きずり込むな」って、元ヤクザがよく言うよ。
そんな二人の愉快な争い。
「ドブに捨てるのは」
「自分の人生だけにしろっ! 下水野郎!」
板倉、上手い事を言うな。
流石は慶応出のインテリヤクザ。
一方の末崎だが、何だよその攻撃は‥‥。
この21世紀にグルグルパンチって‥‥‥‥、いや、ちょっと前に烈海王も使ってたね。
久保ミツル
ドリームキングダムで負傷したミツルは、現在も植物人間状態らしい。
そして、ミツルの治療費・入院費は、保護者の祖父母が払えないため、零が支払っているのだとか。
‥‥いや、在全に支払わせろよ。
そう思ったけど、ドロップ・リムジンなんてやらかす在全が、支払う訳もないか。
さて、零がサイトを開設した一番の目的は、ミツルとの約束を果たし、「義賊」になるためらしい。
「忘れてないよミツル オレ達は義賊だ
だから金じゃないんだ 表通りと縁のない日陰街道だとしても 困ってる人を助けたい!
けど‥‥ いや だから‥‥と言うべきか」
「叩かなきゃいけないと思っている! 悪は完膚なきまでに‥!」
‥‥‥‥いやいやいやいや、怖いよ、その発想!
「自分は正義」「悪は完膚なきまでに叩く」って、最後には一番ヤバイ事する奴の考え方じゃねーか。
こういう奴が権力握ったら、「人間は存在自体が悪だから、神たる自分が粛清する」とか言い出しかねん。
そもそも、大学生からイカサマ賭けゴルフで一千万円を巻き上げるのは、義賊として許されるの?
選ばれし義賊様は社会道徳を踏み外す権利を持つの? 一つの微細な罪悪は百の善行に償われるの?
これ、作者は、どういうつもりで描いているんだろうな?
零が少しずつ道を踏み外していき、目を覚ましたミツルに間違っていると諭されるんだろうか?
もしも、そういう展開になれば、ゴルフ編の評価も変えざるを得ないけど。
エリザベス・ジュンコ
零ネットに相談ではなく、挑戦状が届いた。
‥‥と、その前に、零と末崎って、同棲―――もとい、同居してんの?
二人で家事当番を決めたりしてるんだろうか?
想像してみると、ちょっと笑える。
それはさておき、挑戦状を送って来たのは、エリザベス・ジュンコという人物。
末崎曰く、悪名高い性悪ポーカークイーンで、ポーカーに限れば不敗伝説の怪物らしい。
零が、EJ(こう略すとDJ城山小太郎を思い出す)に返信すると、こんなメッセージが返って来た。
「トランプ持ってこい!!
現金持ってこい!!
ZENBA持ってこい!!」
「ZENBAって何?」と、当然の疑問を口にする末崎。
零がEJに確認すると、
「喰わせろ!おまえの歯!
全歯!!全歯!!全歯!!」
返って来たのはこんなメッセージだった。
つまり、次は、金と歯を賭けて、ポーカー勝負か。
相手にトランプの持参を許すなんて、随分な自信だな、エリザベス・ジュンコ。
前回に引き続き、今回も内容が濃くて面白かった。
このままのペースを維持してくれると嬉しいんだけど。
零の顔やら台詞やら見るに、作者も危ない奴として書いてるんじゃないでしょうか。
第一部ではあんな顔してなかったし。
しかし俺には見える
ギャンブルが始まった途端
「今週もカードを配布して終わり…」となる光景が…!
本誌掲載時、そういう誤植があったんですよね。
単行本では、ミツルに修正されていましたが。
では被害者から復讐権を奪った挙句、
勝手に許す許さないまで決めちまう正義の代表、
今の司法機関なんかは果たして正義と呼べるんだろうか?