
食堂あじまさの前景

店内の様子

今日のランチとして食べた「ホッケの唐揚げ定食」=750円
大衆食堂のあじまさで食事をするときは、良き昭和時代の時間感覚で出かけたほうがよい。今日、私は開店時刻11時より10分ほど前に店に到着。適当に車内で時間をつぶしていたら、偶然、店のマスターが私を見つけ、5分前に暖簾を出しながら、「今日の日替わりランチのカレイを煮つけているから、ゆっくりと中で待っていてください」という。私はすかさず「あじまさ時間ですね」と応じる。これが、忙しい状況のお客さんなら他人事ではないはずだ。メニュー板を見ていると、マスターが「それは昨日のメニューだ」という。こうしたところにも、ゆっくり時間が流れている。
私はノンアルコールビールを注文して、それを飲みながら、注文したホッケの唐揚げ定食を待つ。肴代わりにみずなのからし味噌がけをサービスしてくれた。11時15分くらいして、若い男性のお客さんが一人入ってきた。間もなく注文の品が配膳される。主菜はホッケの唐揚げ、副菜はさつま揚げとまいたけ・大根の煮物、ねぎ入りのたまご料理、それにご飯とふのり・とうふのみそ汁、漬け物だ。いつも思うのだが、あじまさは、副菜の小鉢二皿のボリュームがよい。しかも、日替わり定食は家庭料理の雰囲気充分で味覚的にもうまいし、私は大好きだ。日替わりに関しては裏切られたことはない。時代は、昭和から平成、さらには令和と変わったけど、マスターや仲居さんたちの人柄をはじめ、店の雰囲気やメニューの内容は古きよき時代の昭和を感じる。人間も料理も流れていく時間も貴重な世界だ。