かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

モチベーションの維持

2020-09-03 23:20:53 | 雑感

2009年からココログで綴っていた「かたてブログ」を、gooブログに引っ越した。今月9/26,27に行われる「マニアフェスタオンライン」に向けての決断だったが、データを無事移行し終えたとはいえ、さすがに1400件以上の記事をココログから削除するのは手が震えた。

さて、最近はブログに記事を投稿する機会もめっきり減ったが、ただ引っ越すだけでは味気ないので何か書いてみようと思う。

先日、マニアの方々と「モチベーション」について話す機会があった。僕も「片手袋研究を続けるモチベーションをどう維持するか?」というような質問を受けたが、正直あまりパッとしない答えをしてしまった。

それというのも、そもそもモチベーションが維持できなくなるような事態に陥ったことがないのだ。少なくとも最近は。普段から「片手袋とは呪いである」と言ってはいるが、それはそう思ってしまうくらい自分を追い込んでしまうからであって、「やる気が湧かない」「続けるのがしんどいくらい面白さが見つからない」みたいなことはなかったと思う。

表に出している研究は片手袋だけだが、元来僕は好きになったものはとことん掘り下げてみたくなるタイプで、他にも色々な研究に取り組んでいる。やりたいこと、やらなければいけないことは常に溢れているのに、その2万分の1も取り組めていないのが現状だ。これではモチベーションがなくなる暇もない。逆に言えば、モチベーションを保つためには、あえて飢餓状態にしておくのも手かもしれない。

しかし、これまでに好きになってきたものの中で、長続きしなかったものも確かにある。そういったものと片手袋研究の様にライフワークにまで昇華されるものの違いはなんだろう?

考えてみると、長続きするものは(無意識にだけど)以下のような事を心掛けているかもしれない。

・縦軸(時間・歴史)と横軸(空間)を設定して深掘りする
・他ジャンルと無理矢理にでも接続して解釈を広げる
・簡単に分かることも分かっていないフリをして屁理屈をこねくり回す
・ふと我に返らない

こういった要素が重なった対象は、やらなければならない事が山積みになって飽きる暇などなくなるのだ。

それと、もう一つ身も蓋もない現実がある。

冒頭のモチベーションの話題が出た場において、僕より年長者はほんの僅かしかいなかったと思う。僕は今年40歳になるのだが、最近凄く意識することがある。それは「自分は確実に死ぬんだな」ということ。なんだかその現実が脳裏をよぎる回数が極端に増えてきたのだ。

生きるということは不安定だ。常にゆらゆらと色んな可能性の間を揺れ動いている。しかし、死ぬということは絶対だ。もしかしたらこの不安定な生の中で唯一、絶対と言い切れることかもしれない。

つい最近まで”あったかもしれない可能性”に捉われておぼつかなかった足取りも、確実に死という圧倒的な現実に向かって突き進み始めている。

モチベーションを失っている暇などないくらい、僕には時間が足りない。もう、やりたいことは、やるしかないのだ。


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