かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『MC』

2012-11-30 19:34:50 | 写真

Img_1795昔、ブルーハーツのライブビデオを観てたらヒロトが、

「この鉄の檻はどうやら俺たちの心までは縛れなかったようじゃな!」

と叫ぶシーンがありました。

当時ラフィンノーズのライブでお客さんが将棋倒しになり死亡事故が起きてしまい、ロックコンサートの警備が厳重化された事を受けての発言なんですが。

まあ、日本のロック史に残る名MCですよね。

道路の真ん中にある片手袋を見付けると、僕の心にはいつもこの時のヒロトのMCが胸をよぎります。

ガードレールを乗り越えて写真を撮る訳にもいかないけど、片手袋研究家として記録は撮りたい。しょうがなく遠くから写真を撮るけど、今日の一枚みたいに何が写っているのか分からないような結果になってしまう。

ガードレールという名の越えるに越えられない一線…。

だが片手袋よ、覚えておいて欲しい。車に轢かれ潰されていくお前の気持ち。幾らガードレールが阻んでも、僕の心には届いているからな。

ただ、ガードレールから思いっきり身を乗り出して写真を撮っている自分の姿を客観的に想像すると、僕の心に限ってはもう少し縛られた方が良い気もするんだ…。

♪ゆりかごから墓場まで~ 片手袋が付いて回る~


『ヨルナンデス』

2012-11-29 20:25:54 | 写真

Img_1793月曜日にこれまでの片手袋研究で分かってきた事を色々と書いてますけど。

冬とそれ以外の季節の片手袋の違いについても少し書きましたが、今までのブログ記事を見返してみてもう一つ違いに気付きました。

それは単純な話なんですけど、“冬は夜の写真が多い”という事なんです。

夏、片手袋に出会うのって殆ど昼なんです。ところが肌寒くなってきて本格的片手袋シーズンが来ると途端に夜の出会いが増えてくるんです。

ただ、研究発表で報告出来るほど考察は出来ていません。ただ単に僕個人の季節による行動パターンの違いなのか、それともキチンとした理由がある片手袋全般に言える法則なのか?

もう少し考えてみますが、とりあえず今日は違いに気付いた事を書いておきます。


『嘘よねん』

2012-11-28 19:00:00 | 写真

Img_1821この片方の面が緑色のゴムになってる軍手に多いんですけど、ゴムがパンパンに張っていて風船みたいになっているんですね。

なんかこう個人的趣向ですけど、見ていて凄く気持ち良いんだよな~。

それこそ、水風船とか低反発素材の雑貨とかを「ムギュッ!」と握った時の感じを想起させるんですよ、この片手袋は。

「だから何だ?」って話ですけど。

あのね、この際だから言っておきますけど、片手袋にまつわる話なんて、全部「だから何だ?」ですから!

「だから何だ?」に人生の貴重な時間を割いて何が悪いんですか?そもそも、僕は急に誰に怒ってるんですか?

…ホンマは、そんなに怒ってないんやで。どや?ビックリしたやろ?

むしろ、そのうち僕が怒られるような気がしてきました…。


『空を自由に飛びたいな』

2012-11-27 19:30:00 | 写真

Img_1818最近、昔のドラえもんのDVDを観てたんですね。

そのDVDには、ドラえもんでは結構有名な『オオカミ一家を救え』というエピソードが入ってたんですけど。

まあ、“絶滅した筈のニホンオオカミの家族を発見したのび太が…”というような話で、結構のび太の成長が泣ける話なんですが。

なんで、今日のこの片手袋を発見した時はニホンオオカミの足かと思ってビックリしちゃいましたよ!

ま、嘘ですけど。この片手袋、上野で出会ったんだよ!上野にニホンオオカミいる訳ないし!

僕、ドラえもんに本当に出会ったら、友達になる前に四次元ポケット奪ってやりますよ!

ええ、それはもうマジに。


『片手袋の発生場所・条件②』

2012-11-26 10:00:00 | 片手袋研究発表

・片手袋の聖地①~築地市場~

前回の片手袋研究では、主に冬場の片手袋多発地帯について考察してみた。簡単に書くと「片手袋多発地帯=手袋の脱着回数が多い場所」という結論である。

しかし、それは冬場のお洒落目的手袋の話。片手袋の圧倒的多数を占めるのは一年通じて観測出来る作業系片手袋、つまり軍手やゴム手袋なのである。

それではそれら作業系片手袋にも発生しやすい場所はあるのか?

結論から言うと軍手やゴム手袋はどこにでも落ちている。つまり日本全国全てが多発地帯、と言っても過言ではないのだ。

しかし、その中でも軍手やゴム手袋が落ちている可能性が恐ろしく高い場所、片手袋密度の異常に高い場所、片手袋の聖地とも言って良い場所が存在するのだ。

片手袋の聖地になる条件とは何か?

まず、大前提として“手袋が多く使用される場所である事”。手袋の絶対数が多ければその分、落とされる可能性も高くなる。

 

次に、“忙しい場所である事”。忙しければ忙しいほど、手袋への意識が低下して片手袋が発生しやすくなる。
 

この二つの条件を満たし、行けば必ず片手袋に出会える、片手袋の聖地。僕は生まれも育ちも東京なので他県の状況は分からないのだが、都内では
二か所把握している。

今日はそのうちの一つ、築地市場をご紹介しよう。

1_75この場所で手袋が大量に使われているだろう事は容易に想像がつくと思う。市場の人達は魚をさばく場合ゴム手袋をはめている場合が多い。また荷物を積んだり運搬したりする際、軍手も沢山使われる。

さらに築地は毎日毎日、東京でも有数の忙しい朝を過ごしている場所でもある。魚を運ぶターレットという乗り物が、歩行者など一切気にする事無く場内を縦横無尽に駆け回る。このまちでは歩行者が車に轢かれたら、それは歩行者の責任だ。気性の荒い河岸の男達はターレットから魚の入ったトロ箱が落ちても全く気付かないくらいなのだ。手袋を一つ落としたって気付くはずもない。

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手袋使用量の多さと都内屈指の忙しい場所。二つを完璧に兼ね備えた築地市場。年間通してどの季節でもこの場所で一回も片手袋に遭遇しない、という事はまずない。

お魚天国としてアジアのみならず、世界中にその名を知られる築地だが、実は片手袋天国でもあるのだ!まあ、後者は世界中で僕にとってのみの天国だが。

(また、築地はいずれこの研究発表で触れる、片手袋分類における“作業系”の宝庫でもあるのだが、この件についてはまた今度)

来週月曜日の研究発表は、もう一つの片手袋の聖地について。