
相変わらずの強い日差しで、立っているだけでも汗が吹き出す神栖市の海浜公園。激しい照り返しを受けるテニスコート内の気温は、いったい何度になるのでしょうか。「鹿島灘名物」ともいえる風車が、目の前でとろとろ回っていますが、風を送ってくれないのは恨めしいですね。しかしベスト4に進んできた両チームの勇士たちは、暑さにひるむことなどありません。試合開始からはつらつとしたプレーを見せ、集中力を切らすこともなく、熱戦を繰り広げました。ダブルスを2本、続いてシングルスを3本という団体戦。最初のダブルスは、取りつ取られつの激しいデッドヒートが繰り広げられました。しかし、さすがに相手は強豪校、残念ながら壁を乗り越えることはできませんでした。
とはいえ関東大会でベスト4に入り 全国大会への出場を決めたというのは立派です。部員たちの立ち居振る舞いの中に、たくましい自信が芽生えていることを感じました。ダブルス1ー1、シングルス1-1で迎えた戦いは、精神的にも負荷が大きかったことでしょう。そこでしっかり勝ち切ったことで、コートに立った選手だけでなく、周りで支えた仲間との信頼関係も一層深まったに違いありません。
チームの一体感ということでは、師(もろ)コーチの折り紙付きです。毎週末になると、本校で指導に当たってくださっている師コーチは、大学1年生のお兄さんと、高2のお嬢さんが揃って明星高校テニス部(お兄さんは今年3月まで)ということで、知り尽くしていらっしゃいます。そんな師コーチが太鼓判を押すのは、部員たちが互いに支え合う人間関係。この日、高校の部員たちも応援に来ていましたが、世代を超えて繋がりを深める明星テニス部は、全国大会でも輝きを見せることでしょう。 また一つ、大きく成長して帰ってくることを、楽しみにしています!