校長室だより ~ 武蔵野の森で紡ぐ友情『明星学苑・スクールライフ』

民間企業勤務から中学、高校、大学など、教育現場へ転じた『キャリアコンサルタント』の日常をお伝えします。

数学の応用力を磨く~ラーニングピラミッドの原理

2017年04月30日 05時21分50秒 | 日記
昨日、実力テストのことを書きましたが、3年生の『数学β(ベーター)』は、入試過去問題を次々と解いていく実践的な授業です。先週の金曜日、久能先生から「生徒たちが一生懸命、取り組んでいます」という言葉を聞かされ、参観してまいりました。授業の展開はグループワークと聞いていましたが、生徒は勝手知ったるもので、最初の説明が終わると、手際よくグループの島を作ります。

そして、久能先生が教室の3隅に、手提げ袋から取り出したミニホワイトボードを置いていきました。『どんな用途かしら?』と訝っていたら、程なくボードを囲むように各班から1人ずつやってきました。そして1枚目のボードの前で足を止めた久能先生が、生徒の意見を聞きながら解法を解説。続いて2枚目、3枚目と進めていって、説明を聞いた生徒はそれぞれ班に持ち帰って仲間に伝えるのです。

この光景を見ながら思い返したのが『ラーニングピラミッド』のこと。最近、アクティブラーニングの講演などにいくと、よく耳にする言葉です。ピラミッド図は写真の通りですが、学習の定着度を表すもの。提唱者の氏によれば、人に教えることが最も理解が深まるということですが、実感している生徒も少なくないのでは。当然ながら理解不十分だと人に教えられないわけで、ぜひともたくさんのストックを蓄えていってください。
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2 コメント

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Unknown (久能由起子)
2017-05-01 16:28:23
まだシステムを十分の生かしきれていない部分がありますが、
生徒の中には
「グループで教え合うのが楽しい!」
という感想をくれた子もいます。
入試問題を扱うので、どうしても「わからない」生徒がいるのが現状です。
「わかると楽しい」という生徒が増えるように、
これからも試行錯誤をしていきたいと思います。
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実践力をつけてください! (水野)
2017-05-01 20:39:18
久能先生、またまたメッセージありがとうございます。
たまたま今日の放課後、3年生の生徒が校長室にやってきました。
彼女は数学ではないのですが、やはり授業で人に教えたり教えられたりする場面が多いとのこと。
そうした体験を通して、自分自身が力になっていることを感じるし、
また教えられた時には相手が新たな気づきをしていることに感じ入るそうです。
聞いていて、双方にとっての有益な『学びの場』になっているのだな、と感じました。
数学は苦手に感じている(私もそうですが…笑)文系人間が多い本校のこと。
着実に実践力を育てていってください!
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