「敷島の 大和心を 人問わば 朝日ににおう 山桜花」と本居宣長の歌が画いてございます。これが、歩兵第32連隊のハンカチでございます。旧軍関係の遺品として、ハンカチはやや数が少ないようでございます。
歩兵第32連隊は日露戦争、シベリア出兵、沖縄戦と大変な苦労をした連隊でございます。沖縄戦におきましてはほとんど壊滅状態に陥りました。それでも8.15日の終戦の日を越えてもなおも降伏せず、日本本土を守ろうとしたのでございます。
今では沖縄県の糸満市に歩兵第32連隊の終焉の地を示す碑、山形市の霞城公園には記念碑を残すばかりでございます。