本日は穏やかに暖かく、本当によいお天気でございます。それでは最近弥富で手に入れました、幻の東京五輪模様の御茶碗をご披露いたします。先ずは、出品者様には御礼を申し上げます。
非常に上がりの良い薄手の茶碗でございます。産地は上手ですので伊万里と思います。裏面には「岐119」とありまして、軍隊などの団体からの注文ではないかと想像いたします。このような御品が残っているとは意外で、古物の世界は楽しいですね。
追記: 「岐119」とは戦前、戦時体制が強化される中で陶磁器の生産にも国の管理体制に入るようになりました、つまりは「統制陶器」のマークでございます。岐は美濃地方で製造されたという意味で119は工場の名前のようでございます。不勉強な私ではございますが、この御品にもう一つの「格」、つまりはポイントを付加したことになりました。