先日、二百三高地髷の大正時代の美人をご紹介しましたが、「誰だろうこの凄い美人は」と思っておりましたら、なーんでも筋の良い話であれば、結局は分かるんですね。フッフッフッ。この御方こそ明治末期から大正の初めに日本中の男を虜にした、新橋芸者ナンバーワンの照葉様だったんですね。
家庭環境に恵まれない照葉様は13歳で芸者に売り飛ばされて、10歳台ですでに死にたいという境遇の方でした。しかし天性の美貌で当時の絵葉書の人気ナンバーワンでした。近づいてくる男も皆、ナンバーワンでして、政界・財界・芸能界のエリートからモテモテの御方でした。
見かけは大人しそうですが、男とのトラブルで左指を自ら切り落として相手の男に渡したという激情型の”伝説の女”です。 Nine finger Geisha Girlとして外国にもその勇名を轟かせます。美貌+スキャンダル=人気。瀬戸内寂聴先生の小説「女徳」のモデルになった有名人でしたが、後半生は一転して尼さんになりました。一説では寂聴氏の「先達」とのことであります。
*女性は見かけ観音様で内面は夜叉だそうです(そういうことを言う女がいます)、男性諸氏は十分ご注意ください*