中国の煎茶碗は新渡と申しまして、江戸後期から明治の初期にかけて清朝の時代に大量に輸入されたものでございます。その背景には幕末明治の煎茶道の隆盛にございます。一説によりますれば、あまりの煎茶道の流行により、お茶道が廃れかけたほどで、明治新政府に茶道界が復興を働きかけたように聞いております。
さて、絵柄を見れば明らかでございますが、出目金でありまして、やはり日本人の描く魚とは雰囲気が異なり、大らかな大陸の気分がございます。縁には僅かでありますが虫喰いがございまして、清朝も初期と観ました。
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