骨董・古物のワールド

陶磁器、紙、裂、金属、塗、木、石、絵葉書、切手、現代史、満洲、軍事、宗教、文化、風俗などに関連する資料の御紹介

満州事変 飛行第七連隊の記念の盃 カテゴリー: 満州事変 No. 131

2016-03-25 06:09:13 | 満州事変

 

   また寒さがぶり返してきておりますが、皆様の骨董病の進行はいかがでしょうか、急がば回れ、急ぐ時には思い切って前のめりでがんばりませう。それでは本日も軍隊盃の話題でご機嫌を伺います。

 

   この盃は兵役満了の記念に造られたものです。凱旋と書いてありますので、満州事変に参加した兵士のものでしょう。ですから昭和7,8年頃のものと思われます。

 

   まず飛行機ですが、これは翼の上にエンジンが搭載された特異な形状から87式重爆撃機と思われます。それから飛行七とありますので、飛行第7連隊(三方原)に所属していた重爆撃機と思われます。なぜなら当時、重爆を持っていたのは飛行第七連隊のみだからです。

 

   この爆撃機はドルニエ社の指導の下に川崎重工業が造った飛行機で昭和3年から7年までに28機造られ、昭和10年まで使用されました。その一部が満州事変の際に関東軍に派遣されました。延べ300回の出撃をして約80tの爆弾を投下してそれなりの成果を上げたと言われております。

 

   明治44年にファルマン式飛行機が我が国の空を初めて飛びました。それから約20年間位の間の進歩は目を見張るものがあります。

コメント    この記事についてブログを書く
« 古伊万里釣り人文小皿 カテ... | トップ | 小さな御人形(長さ約5.2cm) ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。