まず「古染付」とは中国明朝の末期に国が乱れて、中国最大の焼物の生産基地である景徳鎮が国内からの注文が激減しましたので、あまった生産力の一部で日本向けの製品を造りました。
輸出品というものは輸出地で好まれる製品となります。具体的には器の形状や絵柄は日本からの指定があったと考えます。当時の日本人、多分茶人などの要望が色濃く反映されています。
現在の中国人が「古染付」を見る時にはこれは中国の製品ではないと言います。実際、中国内に「古染付」は残っておりません。現在でも中国では評価の高いものではありませんので、ある意味ラッキーですね。www
それでは絵柄ですが、人が何かに乗って川を渡ろうとしています。私はこの人物はインド人仏僧で中国禅宗の開祖の達磨大師と考え、葦を踏み長江を渡る姿と解釈しました。「葦葉達磨」の絵柄は江戸時代にも好まれまして浮世絵などにも見立てた絵柄が残っております。
*日本には中国の古物・骨董が大量に遺っております。これは長年、中国崇拝の風潮が続いたためです。*