この御品は京焼と思われます。時代は江戸末でよろしいかと存じます。手練れの形成された器体の上に、上質な呉須で山水が緻密に描かれておりますので、生まれた時から上流な御家にいらっしゃったことと思います。
時代とともにお傷もできて、我が家のようなところにいらっしゃるわけでございます。「世が世ならばこんなむさくるしい家にいるわけがない」という声が聞こえてきそうです。
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