82式離脱生活

バイクと写真をこよなく愛するっ、てほどではないけどまぁまぁ好きな、てきとーに人生を送る社会非適合者の・・・ブログ

平行線と閉じた宇宙

2005-01-14 14:41:56 | エッセイ
 中学の数学の授業では、平行線はどこまで伸ばしていっても絶対に交わらないと教わった。
 でも現在では、宇宙は閉じていることになっているから、平行線も必ずどこかで交わるはずなんだけど。
 どーなってんだ!

宗教と廃家電製品回収

2005-01-07 23:58:53 | 日記他
 今日は訪問者の多い日だった。
 朝10時ごろ、拡声器の音で目が覚めてしまった。聞き覚えがあるこの口上は、以前利用した廃品片付け代行業のナイジェリアの男の軽トラだ。実は捨てたい家電製品がいくつかあったけど、いくらなんでもこんな目覚めでは納得がいかないし、どうせ毎週来るので今日はやめにした。
 2度寝しようかと思ったけど、せっかくの良い天気なので掃除や洗濯でもしようと起きることにした。カーテンを洗濯機に放り込み、布団を干し、掃除機をかけていたら、なぜかテンションが上がってきて鼻歌なんぞを歌っていると、なにやらベルを鳴らすヤツがいる。「また訪問販売かよ」と思いながら玄関を開けると、エ○バの証人だった。いつもと違う人だぞ。エリア別の担当だと思っていたんだが・・・
 掃除がひと段落ついたところで、ベランダの布団を裏返しに2階に上がると、また廃家電回収業者のクルマが来た。俺が2階にいる時に来るとはタイミングの悪いヤツだ。
 再び1階に下りると、また訪問者。あれ、いつものエ○バの証人の人だ。さっき別の人が同じパンフを置いていったことは、だまっておいた。後でさっきの人ともめなければいいのだけれど。
 昼飯を食べ昼メロを見ていたら、またまた訪問者。今度は真ひ○かりの業かい。ま、リフォーム業者よりはいっか。
 今日は色々来るなぁ、なんて思っていたら、なんとまた廃家電回収業者のクルマ。ここまで重なると神のお導きであると感じたんだかどうなのか、回収してもらう気になる。呼び止めたグレーのワンボックスから降りてきたのは、意外にも女性だった。
 10年以上ほったらかしだった、窓枠エアコンとでっかいステレオコンポ一式、年末に壊れやがったPCモニタ(ブラウン管)、さらについでに、CDじゃないただのラジカセ、なんと全部まとめて無料で持って行ってくれた。この業界も競争相手が増えたのかなぁ。もうひと組のスピーカとリモコンじゃないテレビは持っていってくれなかったけど、他のガラクタを無料で引き取ってくれたこの女性が、一瞬女神に見えた。すっきりした部屋をすがすがしい気分で眺めながら、あれはやはり神のお告げだったのだろうかと思っていた。

 乾いたカーテンは少し縮んでしまい、ピッタリ閉まらなくなっていた。

ミリオンセラー

2005-01-04 22:32:21 | エッセイ
 80年代はいわゆるアイドル歌手全盛期で、数多くのヒット曲が生まれ、いくつかのミリオンセラーが誕生した。90年代後半にはいると、それまでは年に1,2曲しか出なかったミリオンセラーが毎月のように現れるようになった。
 80年代は大ヒット曲だけではなく中ヒット、小ヒットが多かった。そしてこれらの中小ヒットの中にこそ、個性的な曲があり、互いに影響をあたえ、いろいろなタイプの曲が生まれ、多くの歌手やグループがデデビューした。聴いていた音楽の幅は今よりもずっと広かったし、テレビで見たタレントの種類も数も多かった。だからこそこの時代の曲やアイドルは輝いているし、強く印象に残り、今なおおもしろいのだ。
 90年代はより多くのミリオンセラーが出たものの、全体の売上は以前よりも落ちている。「J-POP」というジャンルができたかわりに、洋楽や演歌がまったく売れなくなった。
 CDをいちばん良く買う10代、20代の人口は大きく減り、全体の売上は落ちたったのに多くのミリオンセラーが生まれたということは、今の若い世代が聞いている曲の数や、音楽のジャンルが少ないことを意味している。

 個性が大切だというけれど実際はまったくその逆で、むしろ世の中は保守的になっている。結局はカッコいいかカッコ悪いか、のどちらかしかない。みんな同じ服を着て、同じ事をする。企業は効率よく利益を得るために流行を作り、あるいは利用する。マスコミも後押しする。親たちは娘や息子の世代の流行をバカにし、ときに禁止するが、その一方でそこから利益を上げる。個性を出すと、主張をすると、孤立していじめられる。安全のためには多数派についたほうがいいので、自分がいじめられないように、みんながいじめる者をいじめる。これはおとなの社会でもまったく同じだ。