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ポケパ時々まーじゃん

はっしーの弱点について

2011年12月01日 | その他
まあ例のごとく寝付けないので。


さて、ご存知の通り、大阪にてはっしーが大勝利。大阪維新()の第一段階がとりあえず成功したのかな。

基本的に俺は、この手の扇動政治家があまり好きではない。
例えばそれは、主義主張への賛否を超えて、民主党政権の当時の官房長官の”失言”に対する、自民党によるデマゴーグへの嫌悪感にも表れている(まどろっこしい言葉を廃するなら、自衛隊は暴力装置であることそのものは政治学上の事実なのに叩いた件に対しての嫌悪感)。

しかし一方で、対立候補の側が正々堂々とやったかというと、どう考えても疑問符がつく。
なおかつ、応援陣営にはそもそも、手続上の正当性について尊重をせずに、やれ少数派の権利だの、やれ市民の声を聞けだのやってきた連中が多分に含まれている。
結局、彼等、彼女等は、その手法を真似られ、なりふり構わず多数派形成してくるポピュリストに敗北したわけだ。
自業自得だと思うし、その手法の問題点を主張し始めたら嘲笑しか返しようが無いだろう。

念の為にもう少し補足すると、はっしーが実際に参考にしたのは小泉元首相の演説や、対立軸の提示という戦術的な要素であると思う。更にそこにオリジナルのビジョンを組み込んで改良した結果、大勝利を収めるに至った。
しかし元々の手法としては、市民運動やら万年野党やらの皆さんが磨いてきたものでもあった。その割に彼等が支持を得られなかったのは、その内容に問題があったからだろうが。


さて、順調な船出のように見えるが、個人的には途中で頓挫するだろうと思っている。
この予想が外れるとすれば、はっしーが俺の見立て以上に優秀だった場合か、強運だった場合ということになるだろうか。

頓挫する理由はワイドショーや新聞が解説しているようなところにはない。あれらは全てクリアしうる程度のものだし、クリアできなくても成功に見せかけるロジックも組めると思う。

俺が弱点だと思っていて、それが露わになれば終わるのは、スキャンダル問題や失言問題のほうだ。
それこそ、何を今更、と思うかもしれない。
なにせ選挙戦の最中、ゴシップ好きな週刊誌によって、はっしーの父親の出自や、その環境などが面白おかしく取り上げられ、大バッシングされたのだから。
そしてそれらの逆風を跳ね除け、むしろ同情票すら得たのではないかと思われているのに、今更ダメージを受けるはずも無いでは無いかと、そう思うのは至極当然である。

確かに、はっしー自身についての諸問題はそうかもしれない。
ところが、である。これも忘れてはいけないことだが、今回の選挙は同日W選挙だ。はっしーの後釜に座った次期府知事は誰であるか?
より広範囲について言うならば、同じ船に乗った彼等は何者であるか?

大阪維新の会。そう名付けられた地域政党には、様々な者が乗り込んで来ている。
果たして彼等がみな党首並みに優秀で清廉潔白であることなどありうるのか。
何せ既存の政党(少なくとも優秀な若手を発掘育成することに関しては一日の長がある側)に拾い上げられなかった者を拾っているのだ。

はっしーが数十人いたなら、維新は成功しただろう。
しかし名前の由来となった明治維新とて、日本全国の数々の傑物の登場がなくてはならなかったように、およそ一人で成し得るレベルのことではない。
そう考えた時、彼が船長となった船の乗組員達は、彼を支えるどころか、足元を揺らす要素になると予想している。

いくら馬鹿でも、はっしーを攻撃する側も流石にここに気付くんじゃないかと思うんだけどどうかなあ。

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