一番欲しいもの 後編

前編から続きを書きます。
バンドを解散後は音楽、特に楽器とは縁を絶ちゴルフや釣り、、スキーや遊ぶ事はあっても暫く趣味はありませんでした。

（ネスカフェのジャーマンロースト）

１９９０年の終わり頃は、中古カメラやクラシックカメラがブームに成りカメラを修理したりする事が一部マニアの間で流行しました。
自分も本業とは別に、古いカメラにも興味があったのでカメラ修理教室に通う様に成り、教室のあった恵比寿駅の駅ビルへ２年程通い機械カメラの簡単な修理は出来る様に成りました。
 
壊れたカメラで入手しやすいのがロシアのライカコピー機です。
値段も安くて、もし失敗してもリスクが少なかったからです。
　
やがて、そのクラシックカメラブームもデジタルカメラの出現とともに終わった頃にウクレレと出合いました。
ウクレレは誰でもが気がつく事ですが、始めのうちは兎に角しばらくすると次のウクレレが欲しく成るのです。
 
しかも、ウクレレは小さい割には高い、、、。
でも、作ってみると大きくても小さくてもある程度手がかかった物は高く成る理由もうなづけます。
むしろ、沢山欲しく成る気持ちを抑えた方がいいと気がつく迄にある程度買う事に成ります。
 
話が随分ずれてしまいましたが、ウクレレを作っても何時もあの中学の頃から憧れた、リッケンバッカーの形に何処か似せようと言う気持ちが働いてしまいます。
 
エレキのバンドを今後やる気は全くないのですが、もう一度リッケンバッカーのギターが欲しい。
この気持ちはずっと持ち続けていました。

(schuntamaさんに頼んでヘッドのデザイン等にニュアンスを）

（自作のテナーウクレレにも少しだけニュアンスを） 

ある時、ヤフーの画面だったか何処で見たのか憶えていないのですが、宣伝に釣られ何気なくギターのオークションを覗いてしまいました。
ビートルズが使っていたタイプではないのですが 、中古で綺麗な物を見つけてしまったのです。

リッケンバッカーと言えば、ビートルズではジョンレノンが初期に使い続けたギターです。
アメリカに渡ったビートルズにリッケンバッカー社が、お礼にと言う事でジョンに12弦では世界初のエレキのセミアコをプレゼントしたそうです。
ところがジョンレノンはあまり気に入らなかった様で、「ジョージにあげたら喜ぶと思うよ」と言ったそうです。
それが、ハードディズナイトの映画に出てくるジョージが使ったリッケンバッカーの12弦です。

アハードデーズナイトのイントロから聞ける、あの乾いた独特のサウンドがこのギターです。

（約20年程前に一度は手に入れましたが、その後に手放しました） 

と言う話は、別にして毎日その中古のギターを買おうかどうしようかと迷いました。
気になってしょうがなかったのです。
弾きたいのではなく側に置きたい、、これがタイトルに書いた欲しい物なのです。

弾かなくても眺めているだけでも、少年時代の憧れが蘇る。
同じ物でなくとも、このギターには同じ精神があります、、手作りで凄く生産数が少なく、デザインは昔のままのこのギター。
決して弾きやすいギターでない事は知っています。

楽器としては、フェンダーやギブソンがずっと弾きやすく音もいい、、でも、このギターは唯一無二なのです。
人から見たら全く無駄な買い物、、自分だけの世界に浸れる瞬間です。

出品者が、ストアでしたのでオークションではなく直接質問して、お店から購入する事にしました。
久しくエレキギターから離れ、２度と買う事等無いと思っていたギターです。
フェンダーやギブソンと違って、工芸品の様な作りで本当にユニークなデザインのギターです。
　　　　　　　　　　　　　
長々引っ張りましたが、要するにこれが一番欲しかった物です。
このギターに付いては、詳しく別の機会にお伝えします。

先日の暑い日のお昼は、ざるうどんと煮物でした。

今日のお昼は、お稲荷さんとみそ汁、、お稲荷さんの皮は生協で売っている味の付いた物です。
一日中、薄曇りで寒かったですね。