軽井沢文化遺産保存

軽井沢文化遺産の保全活用と次世代継承

軽井沢の三井三郎助別荘、留守番屋

2014年12月10日 | 歴史文化遺産
軽井沢の明治期の別荘の中で、独立した留守番屋(管理棟)が現存しているのは、三郎助別荘だけである。木造平屋建てで、今では貴重な歴史的遺産であり、保存したいものである。
 8代当主・三郎助時代には、坂田長松・よね夫婦が管理人を勤め、9代当主・高修・廣子時代には、子息の坂田義介・重穂夫婦が引き継いだ。
 画像は、2間ある和室を撮影したもので、長らく放置されてきたので荒れ放題ではあるが、修理すれば、見事に蘇るにちがいない。厨房とトイレが付設されており、ほかに独立した風呂小屋がある。
 かつて町が三郎助別荘の保存を計画したことがあり、2002年、「三井別荘調査委託報告書」が作成されている。そこには洋館と和館の平面図、立面図などが作成されたが、留守番屋は対象外となり、残念ながら図面が作成されていない。
 筆者は、長年、三郎助別荘の保存活動にボランティアで携わっているが、地元あるいは近隣に在住する建築関係者、大学院生などで同別荘の保存活動にボランティアで協力してくれる人がいないものだろうか。



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