かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

続・私信(0.1)

2006年09月23日 23時55分01秒 | 昨日・今日・明日
「人類の進歩と調和」を袈裟切りにし、大屋根にどでかい穴を開けてまで打ち立てたあの像には、時代に抗うというよりもむしろ、「違うものが見えていた」という感じがしますね。同じ時代に生きていて、同じ場所で同じ時間を過ごしていて、その瞳に同じ像が結ばれたとしてもなお、「違うものが見える」。実際、目の前でその姿を見上げてみると、余計にそう感じられました。

面白いなあと思うのは、そんなねじれの位置に居るような人の創造物が、なぜか僕らの視線に降りてきてくれる、ということ。ただ、共有されない(できない)前提があっても響きうるのだと素朴には信じられなくて、それは大いなる誤解、理屈のない幻なのかもしれないと、勘ぐってもしまうんですけれどね。もっとも、だからこそ作品は、創造者の手を離れて「作品」になれるんじゃないかな、とも。

参考:・太陽の塔
   ・岡本太郎「太陽の塔」-美の巨人たち
   ・岡本太郎-wikipedia

そういえば、先月末に終了した「明日の神話」の一般公開だけれど、その最終日に田島貴男が壁画の前で歌った映像がYouTubeにあるという話しをBoulangerie Kさん経由で知りまして、しばし見入ってしまいました。なんだろう、なんなのかな、これは。

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