かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

'10 今年のまとめ

2010年12月31日 23時25分35秒 | 愛と笑いの夜
落語が既に日常となった今日この頃、しっかりと堪能させていただきました。ありがたいなぁ。ということで、今年のうちに(?)、ビシッとまとめておきましょう。

2010/1/11
 新春恵比寿寄席「柳家喬太郎・橘家文左衛門 二人会」
2010/1/30
 志の輔らくご in PARCO 2010
2010/2/6
 第八回 立春○o○○寄席
2001/3/6
 鈴本演芸場3月上席(昼の部)
2010/3/28
 橘家圓蔵・柳家喜多八・柳家喬太郎 三人会
2010/4/3
 春の若手花の三人会
2010/4/17
 鈴本演芸場4月上席(昼の部)
2010/6/5
 月例 三三独演
2010/7/4
 志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン
2010/8/22
 落語教育委員会
2010/8/28
 さよなら、○o○○の会
2010/9/25
 志の輔らくご in ACT
2010/10/2
 柳家三三 独演 「秋」
2010/10/9
 鈴本演芸場10月上席(夜の部)
2010/10/16
 柳家喬太郎 独演会
2010/12/23
 ラクエン!
2010/12/26
 年忘れ 市馬落語集

さすがに、昨年には及ばずも、今年も17回。行き過ぎとは思いつつ、月に一度は聴きたくなるのですよね。これはもうね、まったき習慣なのです。

今年は当初から意識して、三三師を追いかけてました。独演会でも、寄席でも、変わらず面白い。来年も楽しみです。それと、年末に小三治師匠の会に行けたのは、ホントによかった。

てなわけで、年明け一発目は、昨年と同じ1/16の喬太郎・文左衛門二人会の予定。来年もがっちりいきますよ。
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年忘れ 市馬落語集

2010年12月26日 23時22分15秒 | 愛と笑いの夜
2010.12.26
年忘れ 市馬落語集
九段会館 大ホール

 第一部 「落語競演」
  市江 : 寄合酒
  市馬 : 首提灯
  三三 : 不孝者
  志らく: 死神
       仲入り
 第二部 「昭和歌謡大全集」
  唄  : 市馬、志らく
  ゲスト: 談志
  演奏 : クミ伊藤とニューサウンズオーケストラ
  司会 : 加藤浩

今年最後の落語会、聞き納めは思いの外(失礼!)豪華な顔合わせの会となっておりました。ていうか、あんまり認識せずにチケット押さえてたんですけどもね...。生涯三度目の九段会館は、S席だけど二階奥の微妙かつ絶妙な席からの鑑賞とあいなりました。

市江さんのたたみ掛けるような若い衆の一席の後、早々に市馬師匠が登場。「後半の唄に支障がないように、あまり喋らない噺を」とは三三師の一言でしたが、それはそれとしても(笑)、江戸っ子の威勢の良さ、口の回りを味わう一席でありました。続いての、三三師匠は一転、笑いから入ってシンミリ聴き入る一席に。今回で二回目でしたけれども、前回も思った通り、表情と首筋のラインが全てを物語るようで。前半トリは志らく師匠、エキセントリックな「死神」は、すごく面白かったんだけども、ちょっと巻いてた感があったのが寂しい感じに。じっくり聴きたいものです。

後半の歌謡ショーは、想像を超えて本格的だったので、ビックリ。加えて、改めて市馬師匠の声の良さ、唄の上手さがわかってなおビックリ。さらにさらにと、衣装替えの間を家元のジョークで埋める豪華仕様。だいぶ喉の具合がよろしくない感じではあられましたけれども、数日前にやった芝浜の件も踏まえて、体調の方は良さそうな印象の家元でした。

ああ、良い締めとなりました。
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ラクエン!

2010年12月23日 23時27分50秒 | 愛と笑いの夜
2010.12.23
ラクエン!
~柳家喬太郎と松村武がお贈りする
 落語と演劇のコラボレーション ~
天王洲 銀河劇場

 第一部: 古典落語「抜け雀」
 第二部:  演劇「籠の中の若殿」
      仲入り
 第三部: 新作落語「屏風宿」
 第四部: 演劇「屏風をめぐる諍い」
 第五部:  新作落語「屏風大戦争」
(参考:Twitter / @ヒハラ

行くか行かぬか迷ったあげく、最後は勢いだけで行くと決めたこの舞台。落語とのコラボというと、志の輔師匠の会で様々バリエーション観させてもらってきたところですが、今回はまた異なる試みで、印象としてはSWA!の公演に近いような、リレー的展開に。

全体をしっくり流れるようにするために、第二部は大事なところだったと思うのだけれど、ちょっと浮いた感じになっていたのは残念だったかなー。生意気言ってすいません。でも、面白かったですよ。また同じようなトライを観てみたいものです。
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柳家喬太郎 独演会

2010年10月16日 23時01分13秒 | 愛と笑いの夜
2010.10.16
柳家喬太郎 独演会
松戸市民会館 ホール

 小んぶ : 権助芝居
 喬太郎 : 井戸の茶碗
       中入り
 はだか : 歌うスタンダップコメディ
 喬太郎 : ハンバーグができるまで

久々、喬太郎師匠の独演会に行きたくて、はるばる都心を横断し、松戸まで行ってきました。何だか時代のついた、いかにもな雰囲気の市民会館。

年明け以来の小んぶさんは、ちょっと珍しげな一席(僕が知らないだけ?)で、権助の田舎芝居の場面まで。喬太郎師の一席目は、昨年来の「井戸の茶碗」。例によってあの、己の欲望に正直な清兵衛登場なわけですけれども、細川の侍と浪人との対比とあいまって、今回も楽しく聴かせていただきました。喬太郎師匠のキレた侍はいいなあ。

中入り後、ちょっと長めだけど喬太郎師の二席目だろうなーと思っていたら、唐突に登場したのが寒空はだかさん。いやあ、この方のネタ、一度は観たいなあと思ってたんですが、ここで出会うことになろうとは。もっと押しの強い芸人さんかと想像していたんですが、良い意味で期待とは逆に。ああいう芸風、好きですよ。そしてトリの一席は「ハンバーグ」。この噺、ネタおろしされてそんなにはたたないうちにCDになったと思うんですが、こうして何度か生で聴いていると、どんどん話しが整理されて、磨かれてるんだなあと、感じてしまいました。今の方がぐっと良い気がします。強いて言えば、導入の硫化水素の下りが、だんだん鮮度が落ちていっちゃうのかなあ。

そんなこんなで、予定通りの2時間。楽しませて頂きました。今年の喬太郎師匠は、これで聴き納めかなぁ。
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鈴本演芸場10月上席(夜の部)

2010年10月09日 21時18分14秒 | 愛と笑いの夜
2010.10.9
鈴本演芸場10月上席(夜の部)

 さん市    : 道灌
 ろべえ    : 初天神
 勝丸     :(太神楽曲芸)
 三之助    : 浮世床
 文左衛門   : 千早振る
 遊平・かほり :(漫才)
 禽太夫    : 風呂敷
 はん治    : 粗忽長屋
  仲入り
 夢葉     :(奇術)
 三三     : 看板のピン
 小菊     :(粋曲)
 小三治    : あくび指南

4月以来、久しぶりの寄席。少し前から、某さねさんの指摘もあって注目していた今回は、小三治師匠がお目当てでした。かっぱ堂。的には初の生小三治師匠ということで、少々鬱気味だった気分を払いのけるように、雨の上野に辿り着いたのでありました。

実に5年振りに聴く三之助師は勢いとハリのある声が印象的。文左衛門師は、素直に笑える一席に、例によって「とは」の宿題を三三師に。はん治師匠は、掛け声かかってちょっとびっくりされていましたけども、朴訥とした粗忽者の雰囲気が楽しい一席でした。仲入り後、初めて観た夢葉師匠のマジックは、たぶん時間が押してて短縮版でしたが、軽やかに楽しい。三三師はきっちり宿題を織り込んだ一席。前回の独演よりもぐっと近くで聴けたのもよかった。

そして、トリの小三治師匠。出てこられた瞬間から、ジワジワと空気が変わっていくような、独特の間合いで話し始められると、気がつけばもう師匠の手の中に。いやなんだろう、話芸というのは、声を発するのも黙るのも、等しく技なのですね。長いマクラのあと、短めの噺ではありましたけれども、「あくび指南」、最高でした。ちなみに、Wikipediaによると、ゴキブリの語源は「御器被り(ごきかぶり)・御器噛り(ごきかじり)」から来ているのだそうですよ。

そして出口でサプライズ。ハネ太鼓を叩いていた前座さんを降ろして、文左衛門師匠が豪快に叩いておられました。
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柳家三三 独演 「秋」

2010年10月02日 21時39分50秒 | 愛と笑いの夜
2010.10.2
柳家三三 独演 「秋」@練馬文化センター

 右太楼 : 猫の皿
 三三  : 鮑のし 
  仲入り
 三三  : 笠碁

6月に次いで二回目の三三師匠独演会。今日は昼間に急に仕事が入り、ギリギリの会場到着となりました。

今日の三三師一席目は、たっぷりのマクラからスタート。伊東の温泉地での仕事に向かう電車のチケットの買い方について、滔々と語っておられました。よっぽど腹に据えかねておられたのでしょうねぇ。いや、よく分かります。噺の方は、なんとも情けない甚兵衛さんの、シクシク泣くあたりが秀逸。ああいう重ね方は大好きです。

20分くらい押しで始まったトリネタは、告知通りの「笠碁」。こちらは意固地なお年寄りの意地の張り合いがなんともいえず、落語だなあと感じる逸品。しかしこれ、何に増しても、三三師はすごいなぁと、再確認した会でありました。

次回は年末に聴けそうな予感。楽しみ。
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志の輔らくご in ACT

2010年09月25日 21時55分14秒 | 愛と笑いの夜
2010.9.25
志の輔らくご in ACT
赤坂ACTシアター

 志の輔 : バールのようなもの
 志の輔 : 高瀬舟
  中入り
 志の輔 : 徂徠豆腐

今年三回目の志の輔師匠。今年はホントに当たり引いてます。今回は久々、某木彡先生とご一緒いたしました。

一席目は二年ぶり二回目のネタ。改めて聴くと、割りとキツめ?な言葉で繋ぐ噺なので、きっと漫才ネタでは喋れないのだろうと思いつつも、落語の没時代感がそれを打ち消してくれているような。二席目は一転して、30分笑い0な一席、というか語り。静かな口調で淡々と語る死の物語は、ひんやりとして、しかしどこか暖まってくる時間でした。

トリはこれまた、四年ぶり二回目。この噺、なんかこう、好きなんですよね。否応もなく人助けてしまう豆腐屋さんの性根が心地よい、ということなのかもしれません。また少し間をおいて、聴きたいなあ。

しかし、いつ聴いても志の輔師匠の独演会はあっという間の2時間強だなぁと、思う次第なのです(また言った)。
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さよなら、○o○○の会

2010年08月28日 23時19分25秒 | 愛と笑いの夜
こんな日が来るなんて。

2010.8.28
さよなら、○o○○の会@都内某所
#今回も諸事情により伏せ字にて失礼。

 第一部
  前座      : 全員で即興なぞ掛け
  某さね     : 鼠穴
 第二部
  某さね     : 蝦蟇の油

早いもので、今年で5年目を迎えておりましたこの会、これからも末永くお付き合いできるといいなーと思っていたわけですけれども、種々の事情が重なりまして、一応今回にてトリの会と相成ったわけであります。いやいや、本当に残念な限りですけれども、同時にこれまで本当にお世話になりましたと、某さねさん始め、お店の皆さま方にお礼を申し上げたい訳なのであります。

そんなわけで、今回は某さねさんお馴染みの面々集っての貸し切り宴会に。宴会らしくゆるーいペースで美味しいお酒とおつまみを堪能させていただきつつも、要所要所で某さねさんの一席を味あわさせていただいたのでありました。いやあ、ホントに楽しかったのであります。楽しすぎて、危うく終電逃しかけた...。

ともあれ、せっかく続けてきたこの集まり、何らかの形で続くと良いなーと、心より思う次第です。出来ることあれば、お手伝いしますんで、どうかひとつ。>某さねさん

あ、僕に出番は要らないですよ。それは某風亭生涯の貸し。
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落語教育委員会(仮)

2010年08月22日 23時58分41秒 | 愛と笑いの夜
2010.8.22
落語教育委員会
横浜にぎわい座 芸能ホール

 (全員):(コント)
 きく麿 : 陣宝軒
 喜多八 : おすわどん
       ~仲入り~
 喬太郎 : ぺたりこん
 歌武蔵 : 強情灸

昨年9月以来、三回目の「落語教育委員会」。オープニングはお決まりのコントからでしたが、喜多八師匠のあのキャラは、もうこれ(ry。
きく麿さんの一席は、金明竹の九州弁バージョンな感じ。知らなかったけど、普通にやられているのだろうか。ていうか、「陣」じゃなくて「陳」では無かろうかという気もする。喜多八師匠の一席は、小品だけれども、グッと聴かされる感じで、面白し。仲入り後の喬太郎師匠、なんとなく古典かなあと思ってたら、このシュールな逸品。切ない話しで居たたまれないのだけれど、サゲの課長の顛末が無かったとしても良いようにも思ったり。トリの歌武蔵師匠は、前の一席の余韻を巧妙に切り返したマクラの分、噺は短め。でも、満足の一席でありました。
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志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン

2010年07月04日 23時35分12秒 | 愛と笑いの夜
2010.7.4
志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン
ル テアトル銀座 by PARCO

 志の輔: こぶとり爺さん
 志の輔: 新釈 猫忠
  中入り
 志の輔: しかばねの行方

1月の渋谷に続いて今年二回目の志の輔師匠。一年間全く縁がないかと思うと、今年のように順調な時もあるから不思議。今回も畏友某さねさんと一緒となりました。

一席目はDVDでは聞いたことあったけども、生では初。言葉の行き違いを軽妙に浮き出させる新作は志の輔師匠の真骨頂。二席目は「新釈」の勘所がよく分からないのですけれども、以前に下北で聴いた文楽コラボな一席と比べると、ちょっと軽めに笑えるお話しに。サゲ辺りが違うのかもと。

トリは新作。このネタは以前に一度生で聴いているのですが、その時と比べるとちょっとだけ、終盤のスピード感が少なかったかな。いや、席がちょっと遠かったからかもしれません。だって、前はほとんど目の前だったので。それと、サゲ後のネタも健在でした。

しかし、いつ聴いても志の輔師匠の独演会はあっという間の2時間強だなぁと、思う次第なのです。
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