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技法・体感・体解・体得

開祖直弟子である師匠の末席末端弟子が技法を伝承・継承すべく
研究、研鑽、修行中の個人見解ブログ

恥は一時、志は一生

2021年06月17日 | 道院修練
今まで、ここで書いた事はない話。

もう36年か37年くらい前に当時
私は武専学生で確か四段だったと思うが
審判委員考試委員講習会の当日朝に
某氏が先生から採点対象にするから
誰か相棒を探せと言われたようで
昼休みに私の所に来てお願いをされた。

どうやら幾人かにお願いをするも
お断りされたようで実技採点開始までに
先生に相方は誰かと言うのを報告して
了解を貰わないとならないようだった。

無論、当然、私もお断り。

すると諦めたのか?側を離れ会議室の方へ。

「●●さんと組む事にしました。」と報告しました。」

と、数分で私の所に再び戻ってきて進言。

「「そうか●●なら良いだろう。」と言ってましたのでお願いします。」

お断りした理由は当時、仕事の都合で
週に1回道院へ通うのがやっとで
下手をすれば2週間に1回などと言う月もあり
練習不足が甚だしく思うように動けないからだった。

平身低頭でありつつもゴリ押し感が満載の某氏だったが
無下に出来ないと諦め半分、自信なし半分で
午後からの実技審査対象として多くの方々の面前で
技を行う羽目に?事態に?なった。

抽出科目と演武科目を行いヘトヘトになり
過日まで疲労困憊なった記憶が・・・

さてはて採点された結果だが・・・

意外にも予想を越え概ね高得点。

すると先生が・・・

「今の段位から考えれば、これくらい点数は取れて当然で取れなきゃ駄目だ。だが科目としての技は初段二段である。であるから今の段位に相応しい技でなければ本当は駄目なのである。」

と言う厳しい評価。。。

要は四段クラスが初段二段の技をやって
この程度の点数、動きでは相応しくないと言う事だ。

曰く

「同じ逆小手をやっても級拳士と初段は違う筈である。同じ有段者でも初段二段と四段五段は違う筈である。違わなければならない。でも本当に違っているか?」


恥は一時、志は一生・・・





道は遠し・・・



2 コメント

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Unknown (加茂 雄司郎)
2021-06-17 15:11:16
その通り。
そうは言っても、出来ない人ばかりと言うのが現実。ところが当人たちは出来ている、そして上手いと思っています。

より現実的な体のこなしが、どこまで出来ているかでしょう。

実際には何段になっても下手は下手、でも演武は見栄えが良い。
これじゃあ、素人にも舐められます。

より現実的な対応が出来るような修練が必要です。
中野先生が看板を張っていた頃のような、えげつない事を是非とも修練したいと思っています。
ウチは劇団ではありませんから。
間もなく大学の稽古が許可されるので、そういう事はそこで試したいと考えています。

孫もそうだし、一年生にも掛けて下さいって言うかわいい奴もいる。
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Unknown (蓮佑)
2021-06-17 20:32:56
「そんなに出来るのに、まだ上手くなりたいのですか?」と質問された事がありましたが「まだ、それだけしか出来ていないから色々と考えています。」と答えました。

お山の大将になったらお終いかと。

ホント色々と基本の時でも出来る筈で「肘当各種」を行ったり「鉤突も各種」等々。考えれば基本の時に何も面打や振子突だけする事はないだろうと思い時々ですが基本の際に行うようにしています。

そして、それらは「相対になった時はこのような体勢になった時に使う使えるようにしょう。」と提案をして修練をしています。普段の基本で行っていないと実際に肘当も鉤突も咄嗟に出ない出せないと思います。

そのようにして本来の護身に役立つ当身が可能になるかと・・・
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