庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

簡素な生活

2007-01-14 19:00:26 | 言葉
As you simplify your life, the laws of the universe will be simpler; solitude will not be solitude, poverty will not be poverty, nor weakness weakness.
-Henry David Thoreau  

生活を簡素にするに従って、天地万物の法則は単純に、孤独は孤独でなく、貧しさは貧しさでなく、弱さは弱さでなくなる。
- H・D・ソロー


ソローは「私は一人でいることが好きだ。孤独ほど親しみやすい仲間はいない」(I love to be alone. I never found the companion that was so companionable as solitude.) とも言っている。もっともだ。20代の終わりにウォールデンの森にたった一人で2年余りも暮らしたわけだから、これらの言葉には充分な説得力があり、『森の生活』がいまだに世界中のナチュラリストやアウトドア愛好家のバイブルになっているのもよく分かる。

さて、この「簡素な生活」を、複雑・煩雑きわまった感のある現代の世界で如何に実現していくか・・・これが結構大変な問題だ。
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目には見えない

2007-01-12 10:45:16 | 言葉
Voici mon secret. Il est très simple : on ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux.
-Saint-Exupery, Antoine de

私の秘密を話そう。とても簡単なことだよ。心で見ること。本当に大切なことは目には見えないんだ。
-サン・テグジュペリ




『星の王子さま』の有名な一節だが、この「本当に大切なことは目に見えない」のフレーズが時々不意に頭の中で響き始めることがある。

この(絵)本には「すべての大人はかつて子供であった。しかしそれを覚えている大人はほとんどいない・・・子供だった時のレオンへ」(Toutes les grandes personnes ont d'abord été des enfants. Mais peu d'entre elles s'en souviennent.....A LÉON WERTH quand il était petit garçon)という、親友のレオン・ウェルスに宛てた序章がある。

目には見えないけれども確かに存在する本当に大切なもの、広大無辺にして無限の可能性を秘めている子供たちの世界・・・想いの巡ることごとは山ほどある。
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教育

2007-01-11 23:14:03 | 言葉
The only thing that interferes with my learning is my education.
-Albert Einstein 

私の学習を妨げた唯一のものは教育である。
-アルバート・アインシュタイン 


教育は何のためにあるか。子供が一人の人間として幸福になるためにある、と私は考える。

少なくとも吾が子を授ったことがある人間は、その存在自体が如何に不思議で神々しいとしか表現できないほど尊いものであるかご存知であろう。子供たちはまちがいなく、幸せになるためにこの世界に生まれ出てくるのである。あらゆる教育はこの一点から始まらなければならない。

偏頗な大人世界の更に偏頗な政治的意図などでどんなに法律や制度をいじくり回しても、子供たちは決して幸福にはならない。逆である。教育されるべきは子供たちではなく、その本来の尊貴さ失った大人たちだからだ。
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奇人変人

2007-01-10 08:40:40 | 言葉
It gives me great pleasure indeed to see the stubbornness of an incorrigible nonconformist warmly acclaimed.
-Albert Einstein 

どうしようもない変わり者の頑迷さが暖かく迎え入れられるのを知るのは私にとって実に大きな喜びである。
-アルバート・アインシュタイン


あらゆるものの平均化や画一化が極端に進んでしまった現代社会にあってはめったに巡り会うことはないが、いわゆる奇人・変人の類ほど、共にいて楽しく、時に厄介な人間はいない。
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問題解決

2007-01-09 23:57:54 | 言葉
No problem can be solved from the same level of consciousness that created it.
-Albert Einstein 

どんな問題もそれを生み出したのと同じ意識レベルで解決することはできない。
-アルバート・アインシュタイン


この意識レベルというのを意識の次元と考えると分かりやすいかもしれない。低次元から高次元へ移行するにつれて運動の自由度が増すように、認識力や理解力の自由度も増加するのだろう。

昔目にした四次元世界の不思議云々の読み物に、二次元平面の世界に住んでいるアリは三次元立体の世界に生きている人間に踏み潰されても何が起こったかわからない。同様に三次元の人間世界も四次元の世界からの働きかけを理解することはできない・・・というようなことが書いてあって、そんなものかなぁ、しかしアリも立派に三次元の生物でこの世界も空間と同時に時間があるんだから既に四次元じゃないの・・・などと思ったことがある。

ただ、どうやら時間については依然分からないことだらけのようで、アインシュタインも「過去と現在と未来の区別は、頑強にして執拗な幻想である」と言い、仏典にも似たようなことが説いてあったりするから、その幻想を実体的に捕らえようとすること自体に無理があるのかもしれない。
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孤独

2007-01-08 10:39:47 | 言葉
Solitude is painful when one is young, but delightful when one is more mature.
-Albert Einstein
  
若いときの孤独は苦痛であるが、成熟すると喜びになる。
-アルバート・アインシュタイン




ここのところ風呂場で下手なシャンソンばかり歌っていたら、「正月のNHK教育テレビで岸恵子が、“孤独の裏には自由があり、自由の裏には孤独がある”というようなことを言っていたよ・・・」と家人が教えてくれた。


自分以外の誰人も自分に代わって生きることも死ぬこともできない・・・という厳しい事実をふまえれば、人間が本来孤独な存在であることは明らかで、それを深く自覚するところから真の自由も他者との深い連帯も生まれる・・・と私は考えたりするのだが、自由や孤独を楽しむにもそれなりの練習が必要なようで、ある程度の素質と苦労と人間としての成熟が必要なのかもしれない。
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