山里の四季・鹿野

山里の風景、趣味や日常の雑感を書く。

カラスの遊び

2017年09月12日 | 日記
 めっきり秋らしくなりました。
秋雨前線が日本列島を挟んで、南北に移動を繰返す。
気象現象にも、リズムがあるようです。

 24節気の”白露(はくろ);秋が本格的になり、草葉に露が白く見えるようになる頃の意”
季節の移ろいを表す72候では12日~16日間を”鶺鴒鳴(せきれいなく);セキレイの鳴き声が聞えて来る頃の意”
一方、17日からは、幻鳥去(ツバメが南へ帰る頃)となり、鳥達も、入れ替わる頃となる。

 セキレイは、日本書紀にも登場する小鳥である。
現在でも、身近な鳥であるが・・・。
その登場が・・・日本、いや人類の恩人ならぬ恩鳥である。

 時は天地開闢の頃、地上に降り立った、”イザナギ”、”イザナミ”の二人は、どうしたら良いか困っていた。
そこへ、長い尻尾を振り振り、雌雄一対のセキレイがやって来て、目の前で交尾した。
それを見た二神は、無事に、男女の交わりを成し遂げた。

 古事記のおおらかな記述が見て取れます。
古事記と聴いただけで、引いてしまいそうですが、さにあらず。
通して読んで見たくなりました。

 古事記の概要のおさらい;

 天武天皇の発起で始まり、崩御後、妃が持統天皇に即位、その弟の元明天皇の712年に完成した、初めての歴史書である。
上中下の3巻からなり、その上巻は,天地開闢から、33代推古天皇までの期間である。
従い、神話のウエイトが大きい。

 天皇家の正当性を国内に定着させる事が目的であるので、天皇家の系譜を中心に、従う有力氏族の事なども記されている。
日本のそもそもの始まりを、イザナギ、イザナミの二柱の神をして、上記の様に書かれている・・・筆者の妄言ですが、アイデア不足?
因みに、8年後に完成した日本書記は、天武天皇の発起で始まる、海外向けの日本歴史書である。

 万葉集にある歌は、凡そ、630年~760年に作られたものと言われている。
大化改新(645)以降、律令制度の下、日本国が、発展期にあったと考えられます。
   

 今日12日、近くの米泉湖で、人と遊ぶカラスに出会いました。
人に良くなれたカラス・・・ご本人の了解を頂き、撮らせて頂きました。
有難う御座いました。

 テーブルを軽く叩きながら、”おいで、おいで”と呼ぶと、段々近づいて来る。
最後には、手の届く所まで来て、写真の様に、遊びだす・・・可愛いカラスです。
人が飼っていたカラスで、誰にでも、近づき、人に慣れている由。



    

 
 昨夜の強い雨も上がり、どんよりした天候の、温見ダム~米泉湖の間の道を走る。
其処は、道の両側に、葛の多い所です。
秋の七草の一つ、葛の花です。



   

 繁殖力の強い、厄介な野草ですが、綺麗な花を咲かせながら、根にしっかりでんぷんを蓄える。
でんぷんは、おいしい葛餅となる・・・まあ許すしかないでしょう。
葛に、強い生命力を感じる筆者でした。

 「 葛のはな たおやかに咲く 山のみち 」(詠み人知れず)


 日常雑感:大学無償化・・・政府、野党を問わず、大学の無償化が議論されている。

 先日、前原民進党新代表の会見でも、変な某大学教授を伴って、同じ事を言っていた。
個人の貯蓄ゼロ、分配を重視の社会が理想だとか。

 イギリスが理想の国、目標とする国と言っていた・・・英国の社会は、階級社会の見本である事を知らないのか!
共産主義を更に進めようとする所見を披露・・・ポピュリズムの見本である。

 貧困で大学に行けない人に、教育の権利を保護し、社会平等を達成する・・・一見もっともらしいが・・・愚かな政見である。 
米国の研究結果から、”経済格差は知能の格差”は既知の知見である。
 
 ”言ってはいけない真実”として知らされている・・・少し勉強した人なら、誰でも知っている。
勉強が嫌いな人を、無理矢理大学に入れ、大金を使っても、逆に、格差が開くだけである。

 政治の世界では、”言ってはいけない事柄”である事と知りながら、困窮者にお金をばら撒く、ムダは延々と続く。
勉強をしたくない若者を大学生にしても、壮大なムダだけである。

 必要な事は、人それぞれが、自己の能力にあった仕事を見付け、尊厳、プライドを持てる生活が出来る事である。

 幸い、日本では・・・儒教に侵された国々に比べ・・・例えば、職人技に敬意と尊敬の念を日本人は持つ事が出来る。
朝鮮半島や大陸では、そうは行かない。

 働き方改革の必要性・・・儒教、朱子学にうたわれた、支配者の哲学ではなく、フラットな価値観である。
米国のウォール街で辣腕を振るう人だけが素晴らしいのではない。

 ”一隅を照らす”・・・日本にはこんな素晴らしい言葉がある。

 桐生選手の様に、10秒を切る程、早くは走れない。
人は、それぞれで良い。

 アイツが行くなら,俺も行く、”十ぱ一絡げ”の大学無償化は、日本人の倫理観を壊してしまう。
百害あって一利なし、である。

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