若き眸

2005年度学級通信

■「一歩ずつ」(19)岩堀美雪

2005-01-04 23:57:06 | Weblog
                      
                   岩堀 美雪(福井県 服間小学校)
                    minmin@sky.hokuriku.ne.jp   


みなさん、あけましておめでとうございます。
2005年が皆さんにとって良い一年でありますように・・・。
そして、今年もどうぞよろしくお願いします!

さて、今日は、昨年末に起きたうれしいうれしい出来事をご報告します。それは・・・。

2004年は、「福井豪雨災害」「友人の天国への旅立ち」と悲しいことが次々と
起きました。そんな悲しみの中、自分のことも振り返ってみました。「昨年本を出
版した。講演を頼まれることも少しずつ増えてきた。でも、全国にパーソナルポー
トフォリオを広めるという当初の目的とは程遠い・・・。」そう思いました。

じゃあ次はどうすればいいんだろう。考えれば考えるほど答えは見つからず、何だ
か暗いトンネルの中を歩いているような気がしました。灯りは見えないけど、とに
かく前へ前へ、一歩ずつ歩いている自分・・・。

そんな中で、あまり知られていないものを広めるのにはどうしたらいいのか、今の
状態でもっとできることは無いのか。何か一つでも手がかりを得たい。

そう思って、ある起業家向けのセミナー(定員10名)に参加しました。場所は京都
グランビアホテル。11月21日(日)のことです。

会場に入ると、席が5人対5人の向かい合わせの形になっていました。講師の方は
3人。すごくいい話だったのですが、私の向かいの人がなかなか来ない。

しばらくして、「遅れてすみません。」と入ってみえたのは、茶髪の今風の若者で
した。その人は新井諭之(アライサトシ)さん。その時の二次会の様子と、私が送っ
たメールのことは彼のメールマガジン「アライメルマガ」で、後日このように紹介
されていました。真ん中ぐらいに出てますので読んでくださいね。

http://araisatoshi.com/hon/mailmag/mm20041125.html

二次会で新井さんの一言を聞いた時は本当に感動しました。「たとえ小学生相手で
あっても手を抜かない姿勢。ましてやご自分のビジネスにおいてはなおさらだろう。
今は『楽して儲ける』といった類の本が氾濫しているけど、結果を出している人と
いうのはやはり違う。」と思いました。

名刺のことにしてもそうです。アドバイスしていただいたことは「なるほど。」と
思えることばかりでした。実は、あの日に合わせて新しい名刺200枚作ったんで
す。印刷屋さんに無理言って、朝自分で取りに行ったその日に、「もっとこうした
ら・・・。」と言ってくれる人に出会う。人生ってなんておもしろいんでしょう。

で、すぐに作り直しました。印刷屋さんにオリジナル名刺の見積もりをしてもらっ
たら、結構高い。仕方が無いので何とか自分でチャレンジすることに。

デジカメの画像を入れて、裏に自分の思いを書いて・・・。パソコンはあまり得意
じゃないので、かなり時間がかかりました。夜中にアイディアが浮かびガバッと起
き出してノートに書き留めるなんてことも・・・。何パターンも作って、ようやく
完成!

真っ先に新井さんに送りました。素人のしかも手作りの名刺。恥ずかしかったんで
すが、アドバイスしていただいた方に見てもらおうと思って。12月12日のこと
です。

すると、13日(月)の夕方に新井さんから電話がかかってきました。「名刺見まし
た!いいですねえ!!」「えっ。本当ですか?」「本当です。僕はこの名刺見て涙
が出ました。」「そんな風に言ってもらえるなんて、思ってもいませんでした。す
ごくうれしいです。」

こんなやり取りの後、「僕のメルマガに岩堀さんの名刺と本のことを書かせてもら
っていいですか?」という申し出があったので、「はい、喜んで。」と答えました。

そして、その夜11時に配信されてきたた「アライメルマガ」(読者は9000人
を超えているそうです)がこれです。

http://araisatoshi.com/hon/mailmag/mm20041213.html

その次の号の冒頭にもこんな風に載せてくださいました。

http://araisatoshi.com/hon/mailmag/mm20041218.html

その後、どんなことが起きたと思います?新井さんの読者の皆さんから、次々と本
の注文がきたんです!その数156人!びっくりです!!

「新井さんが泣いたという名刺を見てみたい。」というお気持ちで申し込まれた方
が大半かとも思いますが、それにしても皆さんのメッセージが熱い。私への励まし
の言葉がいっぱい書かれていました。本が届いてから送っていただいた感想メール
にも、すごく温かい言葉がたくさんたくさん書かれていました。また、「知り合い
に紹介したいので追加注文します」という方も何人かおられました。以下、その一
部を紹介します。


・ワクワクしながら開封して、まずは名刺を見せていただきました。その後同封さ
れていたお手紙を読ませていただきました。

泣きました。本当に泣きました。涙があふれてきて止まりませんでした。思わず周
囲に誰もいないか確認したほどです(笑)

岩堀さんの熱い想い、不安、そしてその不安を乗り越える行動力。凄いです。感動
です。と同時に「自分はどうなの?」と問いかけてしまいました。

「自分は本当にやりたいことを実行しているのか?」と。

岩堀さんはお手紙に、>なんで自分はいつも「日本中の子供達に幸せになってほし
い。」とそんな夢物語のような事を考えているのか。

って書いておられますよね。実は私も夢物語のような事を考えています。

「世界中の人が愛にあふれ希望を持って生きてほしい」

今まで怖くて人に言う事が出来ませんでした。でも、周りに表明しないと誰もわか
ってくれません(当たり前ですが(笑))これからは少しずつ、出来る範囲で信念に
基づき自分の夢の実現に向けて進んでいきます。

パーソナルポートフォリオって素晴らしいですね。読んでいると、子供たちの笑顔
が浮かんできて、なんとも暖かい気持ちになります。幸せそうな子供たちを想像す
るとまた涙が(笑)できれば私も受けたかったと素直に思いました。これはぜひ日本
中の学校で導入してもらいたいです。

そこでどれほどお力になれるかわかりませんが、お名刺を20枚送っていただけませ
んか?

思い当たる方にお渡ししたいと思います。お忙しいところお手数をおかけして申し
訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。

(大阪府Yさん)

・名刺とメッセージ、拝見しました。
アライさんじゃないですけど、
本当に読んでて涙目になってしまいました。

岩堀さんの想いが、ぎっしりと詰まっている名刺でした。
うまく言えませんけど、うれしさがこみ上げてきたような感じです。


岩堀さんのようなお心を持つ先生方が、もっともっとたくさんいれば・・・。

もっともっとポートフォリオが世の中に広まって、
親をはじめとする周りの大人たちが、
岩堀さんのような考えを持つことが出来れば・・・。


そう思いながら
わたしも微力ながらお手伝いさせていただきたく思っております。

子供を持つ友人たちや、先生をやっている友人たちに
もっともっとポートフォリオを知ってもらって、
子供たちが、まっすぐな心で育っていけるように。


本当にありがとうございました。
このご縁は宝物です。

(埼玉県Oさん)

※この他にもたくさんたくさんいただきました。


何日間も、涙が溢れて止まりませんでした。たった一枚の名刺にも涙する新井さん
の感性のすばらしさ。そのことがきっかけでいただいた大勢の方とのご縁。そして
何より、日本の教育のことを真剣に考えていらっしゃる方が、こんなにもたくさん
おられることを知りました。

教師という仕事に孤独感を感じることもあったけれど、今回の出来事で本当に元気
をいただきました。

読者の皆さん、教師という仕事はつらいことも多いです。でも、世の中まだまだ捨
てたモンじゃない!何か力になりたいという熱い気持ちを持った方はたくさんいら
っしゃいます。

2005年も自分にできることを「一歩ずつ、一歩ずつ。」でいきましょう!


岩堀 美雪
minmin@sky.hokuriku.ne.jp

ブログ始めました。ぜひ一度訪問してやってください。
http://plaza.rakuten.co.jp/miyuki35/
 
追伸
昨年私の本を買っていただいた方で、「名刺を見てみたい。」という方がいらっし
ゃったら、連絡くださいね。